第198話 ようやく拠点の拡張工事が始まる

ティンドールのクランの拠点の拡張工事が、ようやく始まった。


延び延びになっていたが、やっと職人が揃い、打ち合わせも終わり、拡張工事が始まった。当初よりさらに規模が大きくなる。


王都もそうだが、やはり工場を作っておこうと。


工場と、独身寮と、店。


土地はあるから、もうこの際だからデカく行こう、と。


ちなみに、地面を掘った・・・・

ロータリー式削岩機というのが売っていたので購入。

100M掘れるらしいが・・・・

80メートル付近で出た。温泉が。

40度ぐらいのお湯。

あれ?何でこんなに浅い所で温泉が出るんだ?

1000メートルとか覚悟してたんだが・・・・


あ・・・・イベッテに土魔法で手伝ってもらったんだけどね。


本当なら、相当大きな穴を掘って、100メートルのロータリー式削岩機なので、それを据え付ける事ができるよう、魔法で大きなのを・・・・と思ってたんだけどな。


これは温泉作るしかない!

店に並行して、温泉施設も作る事に。


風呂場自体は岩を用いて作る。

男湯と女湯、それぞれに3つの湯舟を。


後は、家族風呂を4つ設ける。


それとは別に、俺達希望パーティだけの施設も作る。

というか、俺の家?


こちらにも温泉を作る。

可也金がかかるが、もう気にしない。


半年後に出来るようだ。


そして、王都の方は、店の入り口はそのまま、倉庫を改修、増築。寮も作る。


こちらは・・・・既に工事が始まっているが、まだ色々変更がきくらしいので、色々頼んだ。



イベッテにお願いして、地面を掘っていくと・・・・出た!ここにもあるんだ温泉が。

ちょっと水温が高めの45度。

これは配管で冷やすか、一度何処かに湯を溜めて使うかすれば十分使える。




そして・・・・実際に服を作るにしても、職人が居ないと話にならない。

商館に相談に行ってみると・・・・


パメラさんが対応してくれた。


「服を作る職人ですか・・・・難しいですね・・・・あ、でも・・・・独立希望している人達はかなり居るので、話をしてみましょうか?」


「えっと、独立希望してるのに、俺の店で働くって・・・・大丈夫なんですか?」


「ようは話の持っていき方ですよ?職人さんには、各々の名前で服を作ってもらい、口田さんの店で、その職人さんの服を、ブランドとして売ればいいんですよ。」


・・・・できなくはない。


「出来るかもですが、それだと独立なんですか・・・?」


聞いてみると、


「殆どの独立希望の職人は、腕はありますが、資金がありません。そして、販売する販路も持たず・・・・結局独立を諦めるのですよ。ですが、店を提供してもらい、そのスペースで販売をすれば、自己資金が無くても、職人は服を作り、売ってもらえる。まあ、まだそんな事をした店はないですから、上手くいくかはわかりませんけどね。」


・・・・微妙な提案だな。

いうなれば、職人と契約し、服を・・・・職人ブランドで作ってもらい、こちらで売る。職人はこちらの希望を聞いて、服を作るだけで済む。

こちらは、職人に服を作ってもらい、販売をすればいい。

それはいいんだが・・・・もっとこう、人を雇って雇用を作りたいとか考えてたんだがな・・・・

パメラさんに聞いてみると、


「それなら、職人さんは、此処で服を作ってもらえばいいんじゃないでしょうか?それぞれの職人専用の部屋を用意し、実際に大量に服を作るのは、弟子や針子の皆さんですから。これなら、沢山人を雇えますよ?」


なるほど・・・・


早速希望メンバーに相談してみる事にして、一度戻る事に。

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