第87話 4人でギルドに向かう

ちょっとジト目で3人に見られてる気がするけど、気にしない事に。


「あのさ、ちょっと相談なんだけど、このままだと絶対また同じ事が起こる筈なんだよな。だから、この無駄に広い土地に新たな建物を作ろうと思ってるんだけど、どう思う?」


3人に相談をする。


「素晴らしい事だとは思うのですが、資金は大丈夫でしょうか?このままですと、全てしもんさんに負担が行く事になりそうですが・・・・」


せつが聞いてくる。


「まあ資金はね・・・・色々売れそうなの持ってるから、問題ないと思ってるんだけどね・・・・」


せつの指摘が鋭い。

まあ、考えなかった訳ではないけど。

このまま全て俺が背負えば、あいつら駄目人間になりそう・・・・

だが、大人な俺は兎に角、彼及び彼女らのほとんどは高校生だ。

自活なんて無理だろう。

せめて独り立ちできるまでは、住環境ぐらい日本と同じとはいかなくても、近いのを用意してあげないと。


「それに、そんなのでいいの?何かまた問題あったら、絶対しもんさんに責任押し付ける。」


「みつえ、その時は彼らには、ここを出ていってもらう。」


ここは厳しめで。


「それはいいとしてですけれど、しもんさんは何かやってみたい事とかはないのでしょうか?随分と自分を犠牲にしてしまってるみたいで心配ですわ。」


流石は大人の女性、さわ。


「ああ、今はいいよ。まあいずれはね・・・・すてきな奥さんと、子供達との明るい家庭生活ってのが俺の希望だけど、今はね・・・・そうだなあ・・・・あ、時間があれば・・・・何か作ってみたいかなあ?」


「すてきな奥さんと、子供達・・・・それはまあ、私達で大丈夫ですわね!で、何を作ってみたいのです?私達で助けになるのかしら?」


さわがそう言ってくれるけど・・・・助けになるんだろうか?ちょっと色々ありすぎてどうなんだろう?


「まだ考えてないかなあ?あ、でも、商売もいいよね。俺としては商品用意するだけで、売るのは別の人とかになりそうだけど。」



「では、新たな建物は、住居兼お店、でどうですか?」


せつが言うけど・・・・こんな場所に店って、客来るのか?


「まあ、それを含め、相談しに行こうか、現地の人間にさ。」


・・・・

・・・

・・


ギルドの前。結局4人で来ることになった。


「いらっしゃいませ・・・・ってお久しぶりですね!しもんさんと、確かパーティ名は・・・・”吹奏楽と口田”ですね、ようこそ、ささ、奥へどうぞ。」


たまたま?イベッテさんが対応してくれる。

何かまた素早い動きがあったように見えたのは目の錯覚か?


個室に入り、イベッテさんに相談をする。


暫く考えてるようだけど・・・・


「少しお待ちくださいね。」



あ、上司に相談しに行ったな。またミゲルさんか?

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