第85話 ギルドへ向かう前に相談を
ギルドに出かけようとして、いざと思ってたら、3人に抱きとめられた、そう、もう必死な感じで。
「しもんさん!出ていかないで!私達を見捨てるのですか?」
涙ながらにしがみつくせつ。
「私もしもんさんが居なかったら、ここで生きていけないよ!」
ああ、見るも無残な顔になってしまって、鼻水でもう見れた顔じゃないみつえ。
「しもんさん・・・・もう貴方なしでは生きられないのですわ。出ていくならせめて私達だけでも連れて行って下さいな。」
正面から抱きついてくるさわ。
何がどうした?
・・・・
・・・
・・
・
一旦応接間というか、来客用の対応に用意している部屋に入り、3人と向かい合った。
「なあ、何でこうなってるのか知らないけど、俺は出ていかないよ?単にギルドに相談しに行こうと思ってただけだから。」
「よ・・・・よかった・・・・だって・・・・御国台高校の生徒が、あのような振る舞いをしてしまったので、もうしもんさんは、愛想をつかしてしまったんじゃないかと思ったんです。」
「ああ、あいつらには失望してるけど、だからと言って俺が出ていく必要はないから。」
そうせつと2人に言い聞かせる。
すると今度はみつえが
「本当に?私達を見捨てたりしない?あ、それで・・・・私、しもんさんが望むなら!しもんさんが私なんかでもいいと思うならの話だけど!私、しもんさんと子供を作りたい!」
ブフー!
思わず飲んでいたコーヒーを噴き出してしまった。
何があったんだ?
「安楽座さん、抜け駆けはいけませんわ。しもんさん、私も・・・しもんさんとの間に赤ちゃんを授かりたいですわ。それとも、こんな30女の気持ちは重過ぎるかしら?」
・・・・今度はさわまで。
おかしい・・・・ひょっとしてまたあのくそ女神が余計な事を?
「おい!何かやっただろう?3人の様子がおかしすぎる!突然俺との間に子供が欲しいなんて、こんな場で言う事じゃあないよな?」
”あ・・・・・やっぱりおかしくなっちゃってる?さっきいじった裏ステだけど上手くいかないのよ元に戻したら数値が低くなりすぎちゃってねこのままだとみんな落ち込んじゃうから元に戻しとくね!これで大丈夫だと思うから!”
・・・・またあいつか?適当にステータスとかいじるなよ。
・・・・
・・・
・・
・
正気に戻ったのか、皆恥ずかしそうにする。
「あのくそ女神のせいみたいだ。気にしなくていいよ。」
そう言ったんだけど・・・・
何か、俺がくそ女神と交信してる間に、3人で何やら話してたみたいだけど・・・・
「しもんさん、私達3人はあなたに感謝していますわ。たまたま召喚に一緒に巻き込まれただけなのに、こんなに御国台のメンバーによくしてもらっているのに、それに応えられないでいるのですわ、私達。それなのに、しもんさんは更に頑張って何も出来ない生徒たちに救いの手を差し伸べて下さっている。」
何を言いだすんだ、さわは。
「ああ、気にしないでくれ。放っておくと寝覚めが悪いからさ。」
はぐらかそうと思ってたんだけど・・・・
「しもんさん!貴方の悪い所ですわ!貴方には変な欲がありませんわ!本当なら助けた人達を・・・そ・・・その・・・全員・・・・性的に・・・・食べちゃっても・・誰も文句は言いませんのに・・・・それをしようとしませんでしたわ。」
・・・・いや、しないよ?そんな事。後々面倒な事になるよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます