第47話 女子3人で
俺は今、受付嬢と食事をしている。
周囲の視線が痛い・・・・
この受付嬢イベッテさん、たぶん25歳前後の美人さん。
有能なのだろうけど、ギルドで見た感じ、見た目は受付嬢全員美人だけど、このイベッテさん、愛嬌もあり・・・たぶんだけど・・・人懐っこそうな雰囲気もあって、こうやって食事とかすると、思わず勘違いしてしまいそう。
そして、居合わせた男性の視線が・・・特に冒険者の・・・・痛い。
何であんな奴が受付嬢と食事してるんだ!みたいな。
うん、聞こえるんだよ、心の声が。お前ら駄々洩れ。
今度3人供連れてこよう。美味しかったし。
・・・・
・・・
・・
・
俺が食事をしている頃、宿では3人が・・・・
「あ、その服おしゃれ!」
「あ・・・このブラ・・・・合うサイズが無かったわ・・・・デザインいいのに・・残念だわ・・・・」
「わー凄くないこのショーツ、ほとんど隠れないよ!」
「あ、それ夜のムフフ用ですよ!」
キャー!!!!
と言った感じで盛り上がったらしい。
更に、
「ナプキンがあるのはありがたいです。」
「うん。私もうすぐ生理なんだ。助かるよ。そんなに持ってきてなかったから。」
「布ナプキンは・・・・流石にないわね。」
男には関係ない話でした・・・・
「で、どうなのよ、せっちゃん。口田さんの事、しもんさんって言ってるし!」
「え?い、いやだみっちゃん、しもんさんとはそんなんじゃないから!」
「え?何々?狙ってるの?」
「狙ってませんよ。何言ってるんですか前重先生?」
「じゃあ私が狙っちゃおうかしら?」
「え・・・えええ!ダメ―!」
「あら?何故駄目なのかしら、繁在家さん。興味がないならいいでしょう?」
「意地悪・・・・」
モテ期到来だが、そんな事は全く気が付かない俺。くう・・・
そして、その頃、御国台高校から少し離れた場所では・・・・
「おい、どうするんだよ、50人程去っていったぞ。」
「しかも学校一の美少女、繁在家もついてったじゃあないか。」
「さらに教師の中でもとびっきりの前重先生まで。」
「まあ待て。大丈夫だよ。それより、お前ら我慢できなかったのか?お持ち帰りできなかったのか?みんなの前で襲うとか有り得ないよ。」
「知見寺、すまない。どういう訳か抑えられなかったんだよ。」
「まあ仕方ないです。僕たちは18歳。やりたい盛りですからね。仕方ありません。彼女たちで当分我慢するしかありません。」
そう言って示したのは、床に寝そべっている数人の女性だった。
「彼女たちを捕らえられたのはラッキーでしたからね!」
彼らの闇は深い・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ただいま・・・・」
宿に戻り声をかける。
「おかえりなさい、しもんさん。もう手続きは終わったのかしら?」
せつが出迎えてくれた。何やら顔が赤い。
「ああ、終わったよ。明日から使える。今来ているメンバー全員連れて行けるけど、どうする?」
「ああ、おかえりなさい、し・も・ん・さん♪そうですわねえ。希望者だけでよろしいと思いますよ?」
なぜそこで腕を組んでくるの、前重先生。
そして、にやにやしてる安楽座さん。
俺がいない間に何があった?
モテ期に気が付かない俺だった・・・・
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