第6話 なんですかそれ?

 えっと、話についていけない・・・

 違う星に召喚?

 どういう事?

「色々聞きたいですが、違う星に召喚ってどういう事ですか?それに、貴女はどなたでしょうか?」

 この人何なんだろう?痴女?


「これは申し遅れましたわ。私は”女神”、この星系の管理をしておりますのよ。」


 えっと・・・・女神?痛い人だろうか?それとも電波な人?

「はー、えっと、女神さん?がこの星系を?管理ですか。で、僕はここに召喚されたんですか?」

 なんじゃそりゃ?残念な女性に付き合う必要あるんかな?


「ご理解いただきありがとうございます。実は少し手違いがございまして、本来は勇者候補を1人召喚するはずだったのですが、事故で勇者候補の周囲、直径200メートル程、建物ごと転送してしまったんですよ。」

(∀`*ゞ)テヘッという感じで言う残念な女性。


「元に戻して!元の場所へ返して下さい!今すぐに!」

 画面に向かって勢いよく言う。


「残念ながら、一方通行なので無理なんでーす。なので最初に謝ったでしょう?」

 どや顔で言う駄女神。


「どうしてこうなった?」

 心のつぶやきが漏れたのか、女神の後ろの女性にごつかれたのか、


「ごめんなさい、私のミスのせいです。だって仕方なかったんです、急にお花摘みに行きたくなったけれど、躓いちゃってその時召喚の範囲変わっちゃって、さらに討伐時の経験値も、100倍になっちゃうし「おいまて!」」

 一気にまくしたてる駄女神を制止し、最後の所を聞き直す。


「討伐時の経験値100倍って何だよ?」


 汗をダラダラ、真っ青な顔になる駄女神。

「おいどういう事だ?」


 こっちが聞き返す前に、上司?が聞く。


「ごめんなさい、すぐ止めたんだけど、もう手遅れなんです、だって召喚した場所の付近は、何かを倒したら経験値100倍なんです。魔物が人間を倒しても経験値100倍なんです「それどういう事?」」


 最後の怪しげな所を突っ込む。


「えっとその・・・・そういう訳で、人間を倒した魔物の討伐をしないといけないんですー!」


 逆切れだよ、この駄女神。

 そう言えばコンビニの定員とか、車に乗っていたはずの人の事なんだろうな、人間を倒したって。

 僕がゲーゲーした時とか・・・・あれ?コンビニの店員を食べていた?化け物って僕が仕留めたんだよな。

 つまり人間を殺した化け物は経験値100倍で強くなったが、そんな化け物を僕が仕留めたんだから・・・・経験値がよくわからないが、強くなった魔物を倒してその経験値も100倍・・・・かなり強くなったのではなかろか?

 ワンパンしていたしな、僕。

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