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  • 俳優の男の考え方、素敵です。うんうんと共感してしまいました。
    読み終えてわたしは、彼のファンになりました。
    心の中にすんなり入ってくるような、素直で読みやすい文章は、自分も参考にしたいと感じました。素敵な作品をありがとうございます!

  • これは興味深い作品だなと思いました。
    「薬物」というタグがありますが、結局彼が薬物を使用したかどうかはわからないまま、という謎めいた筋書きが面白いです。
    その他にも、いろんな点がぼかされたままになっていることで、読者の想像の余地がはたらく気がします。
    個人的には、彼が自分自身の「虚像」を崩壊させるために、あえて食事のシーンを流出させたのか・・・とか勘繰りました(酒を否定していた彼がそんなことをするはずがないよね、と考え直したり・・・)

    この辺、「見るなのタブー」が破られることで悲劇的な結末を迎える、という神話構造を踏襲しており、構成的にもよく出来てるな、と唸ってしまいました。
     
    全体の流れでいうと、中盤でインタビューが途切れ、これが5年前の話であると明らかになる辺りから、物語が不穏な展開を見せるよね、という印象でした。そこに不自然なものは感じません。

    しかし、この俳優の「彼」、すごいキャラクターですね。ここまでストイックに、生活を何かに捧げられるものなのかと、驚嘆してしまいます。自分にはとてもなれない種類の人間像です。
    全体を通して、俳優もしくは芸術家の「業」のようなものが浮き彫りになっており、その意味で考えさせられる作品でした。