第3話 たじたじコミュニケーション

そのステッカー屋さんで悩み続けること十分ほど。いくら優柔不断とはいえ人を待たせているしこういうブースとかでは喋ったり悩んでいる人がいると他のお客さんが来にくくなってしまうし早く決めよう、と少し勢いでエロカッコ良い女の子とエロ可愛い女の子二枚ずつに決定。

その中には彼が可愛い!と言っていた作家さんのしかも同じ作品が入っていた。


とその時私が決めれたのかな?と思ったのか彼が 

「うん、それ可愛い、わかる。じゃあ僕そのおんなじのお会計していい?」と半ば大袈裟に首を振りながら共感してくれていてどうして意識せずこんな可愛い仕草ができるのだ、そして私はさっき会ったばっかりのしかも年上の男の人に可愛いなんて感情を抱いては行けない!!

と脳の半分ぐらいを使いながら思いつつ彼が私の手から彼とお揃いのステッカーを持っていくのに少し遅れて気づき、

「あわわ、ありがとうございます!」と少しコミュ障が出つつお礼をした。

そこでまた仕事早いスタイリッシュ!と高評価をつけてしまいどうして自分は人を評価したがるのだ?と悩みながらお会計。

彼が私の分のステッカーを手渡してくれ、店主さんにお礼を言い次のブースへ。

「ふぅ今日は何か変」と思いながら少し歩く。

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