天の声 地の声 満ち足りて

神代の時、創世記。

御心の造形深く、緑(ロク) 碧(ヘキ) 朱(シュ)で染めあげて


天(テン)にかかる天(あま)の架け橋

七色の袂(たもと)


命の輪廻は凜として凛廻。

七色の日輪


御心廻す掌(たなごころ)

煌(きら)めいて、刹那の軌跡。


森羅となりて万象は不変にあらず

叶わぬ願いは人の夢

連なりあって数珠をなす

されど、人は忘れえず

連なりあって数珠をなす


かつて、常世(とこよ)の終わり

神々は去りて白夜は終わる

日は沈み月昇る

永久(とわ)望む人

終わりあるために

風光明媚

花鳥風月を知る



人は愚かなれど、愛を知り慈しむ。

掌で繋ぐ手綱(たな)も心で縒(よ)り逢(あ)う。

故に絆という。

受難を越えて往く道々(みちみち)、天は蒼々(ソウソウ)。

地は草々(ソウソウ)。

愛(め)でる風は明日もまた流々(リュウリュウ)


人の声 命の声 満ち足りる

今は人代の想生記。


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