京介詩集・詞集

京介

木念日



身にまとった色とりどりの葉を落とし始め

足元だけを彩っていく


寒そうにしている君を見つめて

今の僕みたいだと少し思えた


いつまで待てばいいのだろう?

その蕾が花開くまで

いつまで待てばいいのだろう?

大好きな色を身にまとう日を




きれいなオレンジの葉が一枚ぶら下がり

今にも落ちてしまいそうだ


もしもそれが落ちたとしても

拾ってみようと少し思えた


いつまで待てばいいのだろう?

オレンジの葉が手を放す日を

いつまで待てばいいのだろう?

新しい葉を見つめる日々を



いつしかその日は来るのだろう

小さな希望が花開く日が

いつしかその日は来るのだろう

大好きな色を身にまとう日が


きっと きっと

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