まえがき

 本作品は、現在連載中の別作品『半実話あやし奇譚』の番外編で、古事記を独断と偏見で現代語訳して紹介しています。


 『半実話あやし奇譚』の第九話『女の子の忠告』で古事記の黄泉戸喫よもつへぐひにちらっとふれたのですが、せっかくなので黄泉戸喫のことをより詳しく知ってもらおうと書いてみました。

 

 とはいえ、僕も古事記に精通しているわけではないので、黄泉戸喫の出てくる冒頭部分を、ざっくりと書き起こす程度のことしかできませんけど。


 ちなみに、古事記はかなりエンタメ色が強い物語です。ファンタジー、ホラー、異能、妹萌――今回書き起こした部分には含まれませんが、手に汗握るアクションの要素まであります。


 また、古事記をある程度語れると、知的に思ってもらえたりするんですよね。僕が知っているのは冒頭のほんの一部だけなんですが、それでも「物知りですね」と何度か言われたことがあります。


 読み物として普通におもしろいし、知的な印象を他人様ひとさまに与えもするし、古事記は一石二鳥の物語です。読んで損はないと思うので、よければ読んでください。 


【次回から本編です】


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