カシワル・ファンタジー
かしわ
プロローグ
プロロ-グ
「はぁ……はぁ……。なんなのよもう……!」
走り慣れない見ず知らずの土地を全速力で駆け抜ける。こんなに走るのはいつぶりだろうか。覆い茂った木々をかき分け、ぬかるんだ地面を蹴り、その先に何が待ってるのかも分からないがただ走る。後ろから追いかけてくる大きな足音が迫ってくる。このままだと追いつかれてしまうだろう。
わけの分からない話を聞かされて、選択することもできないまま、こんなところに連れてこられてもう何が起きているのかすら理解が追いつかない。なぜ、こんなことになってしまったのだろうか。
走り続けていると、突如足元がもたつき地へと体を投げ出してしまう。見るとヒールが折れてしまったようだ。
音の正体の方を見てみると、もう目と鼻の先に奴が来ている。結局、私は死んでしまうのか。もう少し、本当にもう少しだけでいいから、華のある人生がよかった。
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