第10話 ご本人といきなり繋がるとびっくりするわ
ごくたまーにTwitterで呟くのですが、大抵はその日聴いてる音楽とか、そのミュージシャンの動画リンク。
YouTubeのリンクとか貼ってるので、公式動画じゃないとお叱りを受けたりする場合もあるかなと思いますが、ちょいちょいご本人様からリツィートいただいたり、メッセージをいただいたりすることがあります。お互いフォローとかしてないのに。
これってつまり、プロのミュージシャンの方もエゴサーチしたりしてるんだなってことですよね。まぁ誰かがRTしたものが巡り巡ってご本人の目に入るということもあるでしょうが。
わたしは自分の小説のこととかエゴサすることはありませんが、それは万が一悪口を目にしちゃったらやだからです。まぁ、人気作品を持ってませんのでどこかで話題になる心配がそもそも杞憂ですけどもね……( ᵒ̴̶̷̥́ᗨᵒ̴̶̷̣̥̀)
ただ初めてお話を書き始めた時(『TS女子になるって〜』です)、何の心構えもないまま、小説家になろうで急に人気が出てあれよあれよと日間ランキングに載るようになって、ジャンル別だと一位という時期が続いたことがあるのです。その後書籍化作家さんがジャンルを引っ越してきたら桁違いのポイントであっけなくトップの座を失いましたが笑笑。
読み手が増えると当然のごとくいわゆるアンチの人も増えるのですね。
当時は書き始めた頃でそういうことも知らなかったので、読者さんからのダメ出しやご要望に応じなければならないという強迫観念でブレブレになってしまいました。大きな声は決して大勢の声ではないのですけど、そういうことも当時のわたしは分からず。
それだけでは済まず、某巨大掲示板では作者についてちょっとした悪口も書かれるようになったようです。挙げ句、TwitterのDMで罵倒メッセージを送ってくる人まで出てくる始末でした。
その頃体調とか生活の変化による事情とかで小説を書く余裕がなくなって、およそ二年半だったか、もしかしたらそれ以上だったか、昨年の夏頃までの間、小説家になろうもカクヨムも放置していたのですね。
その間に読者さんは当然離れていき、また書き始めた去年の夏頃には人気はないけどその分アンチな人もいないのでずっと気楽に書けるようになりました。
話が長くなりましたが、ミュージシャンの方とか、エゴサしたらわたしなんかよりきっと酷く無責任な意見や感想を目にするかもしれないと思うのです。それでもやっぱり気になって見ちゃうものなのかと思った次第です。
人気のあるエッセイなんかも、自分とは違う価値観について批判して共感を誘うものがよくありますよね。わたしも大抵の場合は多数派ではない価値観を持ってるなと感じる事が多いのですが、どっちかというと叩かれる側のメンタルを想像してしまうタイプなので、公にあまり表現の自由をそういう形で使うのは得意じゃありません。
当然表現しない自由もあると思うので、意見を求められているわけじゃなければそれでいいんじゃないかと思ってますし、表現の自由って他にも行使の仕方は幅広くあるわけですしね。
何らかの表現物に関していささか極端にも思える批判が出てそれが取り下げられるといった事がよく起こります。そうすると必ず表現の自由という言葉が砲弾のようになって攻撃的に飛び交いますね。ごく個人的にはですけど、そのどちらもイントレランスと見えてしまいます。
ところで先日、宮内優里さんという方の音楽を久しぶりに聴いていて、そのことを呟いたらまさかのご本人様からRTされメッセージもいただきました。それを聴いてたらこっちも聴きたくなってと他の音楽のリンクも貼ってたのですが、そちらにも昔よく聴いてましたなんて反応していただいたり。
今日は同じような感じで久しぶりに聴いたSaigenjiさんのライブ映像について呟いたら、やはりご本人からRTいただきメッセージもいただきました。
ツィートの中で言及していたドラマーの斉藤良さんからまでコメントをいただき、言及していたドラムのテクニックについてご本人で解説してくださってました。わたしにとっては凄いこと!
いずれもご本人に向けてなんてまったく意識していませんでしたので、とても驚いたのですが、攻撃的なことを呟いてなくてよかった。
以前佐野元春さんのインタビュー記事を読んでいて共感したことを思い出しました。
ネガティブな感情を共有するのは表現者としては比較的やりやすいことだがポジティブな事柄に共感してもらうのは難しい。自分は表現者として安易な道より後者を選びたいのだというようなことを語っておられたんです。そんなこと言いながら次に作るものは前者だったりするかもしれないけどねとお茶目に語っておられました。まぁ、そういう自由なところがいいですよね。
佐野さんが語ったことをあまり正確には再現できてませんが、わたしは佐野さんの言ってることにとても強い共感を覚えたのでした。
実際に難しい方に挑戦して多くの共感を得られる佐野元春さんはすごいと思うのですが、自分の場合はあまり多くの共感は得られていないところに一流アーティストとなんちゃって小説家の違いをまざまざと見せつけられる星加でございました。
趣味でお気楽にやってるものをプロと比較するもんじゃないですけど。
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