ちらしの裏見せます

星加のん

第1話 藤子不二雄先生も知らないわたしとカクヨムの関係

 そんなもんチラシの裏にでも書いとけ。ネット界隈で時々目にするこのお言葉。気になってました。


 あぁ、チラシの裏に書いたらいいようなことって結構あるよねー。でもチラシって意外と両面印刷されてない? ってそういうことじゃないのはさすがに分かっているんですが、ロイヤルティプログラムが始まったカクヨムにもついに広告が導入されたじゃないですか。


 つまり広告があって色々と書き込めるスペースがあるってことはチラシの裏みたいなもんじゃね⁈ と半ば無理やり曲解した結果、せっかく間借りさせていただいてるカクヨムさん家だし、チラシの裏も使わせていただきましょうと思い立ったわけです。(カクヨム様、チラ裏なんて失礼なこと書いてすみません! 貴重なスペースを感謝してお借りします! ←時々媚を売ることにも躊躇ないスタイルでお送りします)


 あ、自己紹介が遅れました。わたくし星加ほしかのんと申します。元々読み専でしたが2016年の夏、何を思ったのか予備知識も経験もなく突如小説を書き始めた無鉄砲です。


 そうして書き始めた小説を途中二年以上に渡りほっぽらかして、やれやれエタったかと読者の皆さんからサジを投げられた期間もありますが、この夏性懲りもなく再開しまして、のんびりと執筆させていただいております。「TS女子になるって、正直結構疲れるもんですよね。」っていうタイトルも変なら内容も変なこのお話を、小説家になろうとカクヨムの二つの投稿サイトにて発表中。


 タイトルから明らかな通り、このお話はTS(トランス・セクシャル=性転換)というのが物語の一つの軸となっています。書き始めた当初は知らなかったのですが、このTSというジャンル、作者読者の性癖と随分と密接な関係にあるジャンルらしく、その上TSと一括りにされている割に同じTS括りにするにはあまりに細分化されていて少しでも性癖と合わなければ即ブラバという恐ろしくニッチなジャンルだったらしく……。よりにもよって処女作でどうしてそんなニッチなジャンルのお話を書き始めてしまったのかと反省しきりです。


 まあそれはさておき、先ほど書いた通りわたくしこのお話をここカクヨムと小説家になろうの両サイトにて投稿しております。

 何かと比較されることの多い両サイト。わたしのようにどちらでも投稿している方(場合によってはさらにいろんなサイトを利用される方もおいででしょう)、カクヨムオンリーの方、両方使っているけど拠点は片方だとかそれぞれのご都合やお好みで利用されてることでしょう。なろうとカクヨムの違いを論じているエッセイなども時に目にしますね。


 わたしもそれぞれの特徴はなんとなくあるよなぁなんて思いつつも、自分の小説を投稿して得られる何らかのリアクションなどそうそう大きく違う印象は持っていませんでした。


 でも、最近カクヨムの方がホームのような感じに段々気持ちがシフトしてきている気がするんですよねー。なんでだろ? そう考えてみたら、思っていたより違いがあるみたいだと気づいたんです。


 例えばカクヨムには♡で応援するっていうツールがありますよね。あれ、誰がいつ付けてくれたのか通知のところで確認できるのですよね。そうすると画面の向こうの読者の方が少し見える気がしてきたりします。


 毎日コツコツ読んでくださってるとか、休日に連続でずっと読んでくださってるとか、あ、お昼休みのひと時に読んでくださったのかとか、更新する度に付けてくださる方だと、「よっ! のんちゃん、元気にやってるかい? ちょいと顔見にきた」なんて声をかけてもらってるみたいだなとか。


 聞くところでは♡自体はカクヨムのランキングシステムには関係しないらしいです。でも嬉しいんです。さっき書いた通り、こんな風に読んでもらえてるんだって想像できるから。


 ランキングシステムは書き手にとっては残酷な一面があって、常時★評価や新規のフォローを獲得できないと自分が書いたものは無価値だと言われたかのような気持ちにさせられることがあるんです。でもカクヨムの♡で応援するシステムは、ランキングに反映しなくても読み手を近く感じることができるので、自分の拙いお話もひょっとして意外と捨てたもんじゃない? ってたとえそれが勘違いでも許容してくれる懐の深いツールなんですよ。


 そんなことに気づいて、わたしちょっと比較してみたくなっちゃいまして。でもそれこそチラシの裏に書いとけって言われるような内容。でもチラシ両面印刷じゃん。よし、カクヨムに書いちゃうっ! とまあそんなわけです。


 それでは両者のデータ開示(恥ずかしい)から。今朝(2019年11月21日の仕事行く前の朝)メモっといたデータに基づきます。


小説家になろう

 PV:1,145,347

 ブクマ:2,104

 ポイント:5,055(評価人数:91)


カクヨム

 PV:69,209

 フォロー:228

 ★:98(評価人数:38)


 ほぉほぉ。このデータに基づくと、計算違いでなければカクヨムでのPVはなろうのわずか6%ほどということになりますか。何となく漠然と一割くらいかなと思っていたらそれより大分下回っていたんですねー。それに対してカクヨムでいうフォロー数となろうのブックマーク数の割合は約10.8%。ということはフォロー率に関してはなろうより若干率がいいってことですか。


 なろうだとPVに対して約0.18%のブクマ率。カクヨムだと約0.33%のフォロー率と倍近いじゃないですか。どちらにしてもわずか1%にも遠く及ばない低確率ですけどねー。こんなデータ曝して自分の作品が面白くないですよって言ってるようなものじゃん、わたし……。


 さて心を折りながらも乗り掛かった舟は岸まで漕ぎ切らねばなりませぬ。誰得情報はさらに続きます。


 ポイントについてはなろうは一読者につき評価ポイント10プラスブクマポイント2の合計12ポイント、カクヨムでは一読者あたり★三つという違いがあるので単純にポイントを比較することは難しいですね。そこで評価をくれた読者の人数を比較対象としましょうか。PVで見るとなろうの評価確率は約0.008%、ブクマ数で見ると約4.32%ですか。どれどれカクヨムの方は……と。ほぉ、PVだと約0.055%、フォローで見たらなんと16.66%! 驚愕の一割超えですよみなさん! 高利率っ! 評価していただける確率がカクヨムは高いっ!


 なるほど……。カクヨムの方が何だかホームのように感じるはずですわ。だってなろうより甘やかしてくれるんだもん。甘やかされたい質のわたしに向いておるじゃないか。フォロー率0.33%とは言えど。


 まぁ書いてるお話の内容が相当ニッチな需要であることを考えれば胸を張ってもよいのじゃないかと。それに0.33って眺めているうちにのび太が眼鏡を外したみたいで可愛く見えてくるじゃないですか。


 ということで結論が出ました。わたしのカクヨム=眼鏡レスのび太ってことで、今後ともよろしくお願いします。

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