黒い雲の中を歩いて

じっくりコトコト

第1話 国

 今の日本は地球温暖化の影響で、北海道と沖縄が沈んでしまい、人口が本州に密集している状態で人口が爆発している傾向にあった。


 そこで、日本はある政策を発表した。


 ーーー人口削減法案ーーー


 内容は酷いもので、国からランダムで金色の銃を10丁国民に渡し、その銃で殺人した場合、刑法に処されないというのである。


 そして、その銃は選ばれたものにしか発泡することが出来ず、他の者が触って撃とうとすると強力な電気が流れ、発泡したものは即死する。


 だが、この銃にはもうひとつルールがあり、最初に所有した者が死亡した場合のみ、次に触った者を所有者として認識し、使えるというものだった。


 最悪なことにこの法律に逆らったものは死刑という、とても過激な内容となっていた。

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