第14話 ~君の家~
マシロ:「僕くんの家って…どうやってここに行き着いたの?」
僕くん:「わかんない、でも前に住んでた家はお母さんお父さんがいなくなった後すぐ僕も追い出されちゃった。」
マシロ:「誰に追い出されたの?」
(なんで親は僕くんの事置いていったんだろう)
僕くん:「女の人だった気がする。怖い人」
僕くん:「だから僕は今の“家”に住んでたんだ近所の人達もすごく優しくてご飯とか布団持ってきてくれたりとか、ダンボールで隙間風直してくれたりとか!僕幸せなんだ」
作者(マシロ)は頷きながら僕くんの話を聞きました。
自分は幸せ者だと言い聞かせている様なその話し方に私は少し胸を締め付けられました
僕くんは楽しそうに、又少し悲しそうに話し続けた。
僕くん︰「今はまだ親帰ってこないけど
待っていれば帰ってくるから」
マシロ︰「僕くん、もうこの家にはいたらダメだよ」
僕くんは少しびっくりした様子で
私の顔を少し不満気に見つめました。
僕くん︰「…なんでそんな事言うの」
マシロ︰「あそこは人が住んだらダメな所だよ、よく今まで何も言われなかったって思うけど💧」
僕くん︰「これから僕どうしたらいいの?!そんな事言われたって僕の居場所は他にどこにもない!!」
マシロ︰「僕くん今から私の家に行こう
不安なら私のおばあちゃん家でもいいから、暖かい所に行こう」
僕くん︰「……」
僕くんは静かに怒り、涙を流しました
私は追い打ちをかけるように僕くんに言いました。
マシロ︰「僕くんね、今君が家と思ってる場所はね、」
マシロ︰「ゴミステーションなんだよ…」
ゴミステーションとは
内地で言うごみ捨て場です。
ただのごみ捨て場ではなく、
屋根が有り鉄製の網で作られた
四角いゴミ入れです。
しゃがんでなら大人2人入れる大きさのモノ。
積雪でゴミが埋もれないように
地面から離されています。
町が管理しているはずなので
通報があったりするはずなのですが
何故か通報される事も無かったみたいです。
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