第2話 月曜日。
僕は月曜日が嫌いだ。
土曜日と日曜日がずっと続けばいいのに。そうやってママに言うと、笑われたり、時には怒られたりもする。
ママってすぐに本気にするんだ。
ちょっと言ってみたかっただけなのに。
だって、本当は僕は学校を休むのが嫌いなんだよ。
何でって、休んだ次の日の学校が嫌いだから。
僕だけが知らないことが出来ていて、何だか空気まで変わってしまったみたいな気がして、心細くなる。「まさし!おはよう」「まさし、もう体調良くなったの?」とか友達に話しかけられると、何故か泣きたくなるんだ。
ママにその事を話したら「友達がそうやって言ってきてくれるなら良かったじゃない」って言うんだけど、そうなんだけど、泣きそうになるのがすごく嫌だ。
だから、僕は学校を休むのが嫌い。
けれど、学校が休みなのは大歓迎。
「夏休みが2年くらい続けばいいのに」これもママに言ったら「そんなに休んでどうするの!」って言われた。
本当にママってすぐに本気にする。
こういう時パパなら「だよな」って笑ってくれるのに。
パパは「おしり」とか「おなら」とか、ここじゃ言えないもっと面白い言葉にも一緒に笑ってくれる。でも、ママは全然笑わない。
だから、僕はママのことをムスッとしてる「ムス子だ」って言ってやった。そしたらママは笑った。
僕にはママの笑いのツボが全然分からない。
でも、「時効警察」は面白いし「同期のサクラ」も面白い。「アメトーーク」も好きだ。
笑いのツボは分からないけど、僕ってママに似ているみたい。好きなものが大体同じだから。
でも、ゲームの事は女には分からないみたいだけどね。下手だし。しかも、デュエマと遊戯王を一緒だと思ってたんだって。信じられないよ。
ちなみに、女って言うと女の人とか女の子って言いなさいって、注意される。本当色々うるさいよな。
あ、この話は内緒だよ。
約束だからね。
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