あなたの心の片隅に
ひと昔前、『the brilliant green』という有名な邦楽ロックバンドがあった。
そのボ-カルの川瀬智子がソロ活動のひとつとして、『Tommy february6 (トミー・フェブラリー)』という名で歌っていた。今もご活躍かどうかは知らない。
筆者がまだスピリチュアル活動などするずっと前、普通に社会人として働いていた頃、『bloomin'!』という曲を知った。
PVで映像とともに見聞きしたのであるが、その第一印象は——
●ダサ!!
なに、このメガネ! この服装!
でもって、このやる気のなさげな踊り……
後ろにチアガールみたいなのが踊っているが、なんだか学芸会レベルっぽいヘナチョコな振り付け。私はものすごい脱力感に襲われた。
その時は「なんじゃあああこりゃああ」(松田優作?)とだけ思って終わった。しかし……
あの歌声が、頭から離れない。
油断すれば、サビの部分が何度もリピートする。
な、何で? 非常に認めたくなかったが——
●ま、まさか僕はあの歌が好きなのか!?
その曲の後、『Je t'aime★Je t'aime』という曲がリリースされた。
これまた、相変わらずなメガネとファッションで、踊りも脱力系だった。
でもやっぱり、「文句を言いながら、嫌いながらも離れられない」事態になった。
とうとう人知れず、オフの時に聴く音楽のレパートリーのひとつになった。
皆さんにとって、そういう存在はないだろうか?
自分の中で「一番」の関心事ではないのだけれど、何だか気になる。占める場所は大きくはないけれど、心の片隅にいつまでも居続ける——
そんな、ちょっとだけ気になる存在。
スピリチュアルとかいう分野は、人生や宇宙の根幹に関わることに言及するだけに、ひとたび人に受け入れられると、その人の心の中で大きな重要度を占める。
でも、私は本書のメッセージは、参考にしてくれる人の心の片隅に置いてもらえればそれでいいと思っている。それ以上は望まない。
筆者にとってのトミー・フェブラリーのように、無茶苦茶好きなわけではないけれど何だか忘れられない、何故か心に残る、という位置づけでいたい。
そういう願いをもって、今後も続けていこうと思う。
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