第43話 その四十三

 な。





 ソフィア・フォン・ルーヴェ

二十七歳で人生の幕を閉じた。

 男として生きてきた彼女は、本当は女としての人生を歩みたかったのであろうか。

 それはもう誰も知るよしもない。




 三人は騎士団長にドレスを着せて化粧をほどこし、棺の中を花で飾り、本国に続く川に流して別れを告げた。

その死に顔はまるでまだ生きてるかの様に幸せそうな笑顔に見えた。

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