第7章

それから、一ヶ月。

卓也に誘われて二人で遊んだり、桜井の家で中間試験の勉強をしたり。何気ないことで二人にドキドキさせられっぱなしで、ますます混乱してしまった。そしてさっき部活が終わって帰ろうとした時に私は桜井に呼び出されて

「何度も言うけど、俺は高野のこと好きだ。高野は??」

と言われてしまった。答えられない私に

「日曜、遊園地で遊ぼ。最後に返事聞かせて」

と言って桜井は立ち去った。今日は金曜日で、もう午後だから実際あと一日ちょっとしか時間がない。そして私は一週間前くらいに卓也からも

「好きだ」

と告白されていた。二人とも、好きと言われるたびにどうしようもなくきゅんとしてしまう。それは好きだからなのか、それとも単に「好き」というワードに反応してのことなのか。大翔や由紀にも時々相談したけど、この難題は、卓也に抱きつかれたあの日から解けていない。

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