魔界少年未来

@mikux2love

プロローグ

 激しく鳴る雷、そして土砂降りの雨は一日中降り続いている。

 そんな中、少年は一人墓の前で立ち尽くしてた。

 その墓は他でもなく、彼の両親の墓である。

「……。なんで、なんでなんだよ」

 まだどこか幼さの残る少年は、中学三年生だった。

「くそっ!」

 交通事故によってやってきた突然の両親の死を少年は、まだ受け入れきれていない。

 少年、いや遠道未来。冴えない、なにもない彼の物語はここから始まった。

 

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