第4話

卒業式が始まった。


奈緒はトイレに入ろうとしたら

四人に連れてかれた。


気がつくと野球部の倉庫だった。



彩香が奈緒が遅いからトイレに行くがいなかった。でも、奈緒がつけていたリングが落ちていた。


彩香≪奈緒!!!!≫

呼んだが反応がない。



彩香は走って晶の所へ行った。


彩香≪晶!!!奈緒が…奈緒が…≫


彩香はパニックになっていた。


晶が近づき

晶≪奈緒がなに?≫


彩香が晶に手のひらを見せた。


彩香の手の上にはリングがあった。

彩香≪トイレ行くって…いってて…

はぁ…はぁ…居なくておちてた…はぁ…≫

晶≪教えてくれてありがとう≫


晶は走って人目が少ないところを探した


晶≪いない…どこだよ…≫


???≪はやく!逃げるぞ!!≫

四人が走っていくのをみて晶は追いかけた。

晶≪てめぇらなんでここにいんだよ≫


それは昔旬をぼこったやつらだった。


四人の一人が口を開いた。


≪復習だよ。由紀から

晶の彼女の写真貰ったんだよ≫


晶は無我夢中で四人を倒した。


奈緒≪晶やめて!!!!≫


奈緒が止めに来た。


晶≪奈緒!!!!大丈夫か?怪我は?≫


奈緒≪私を誰だと思ってるの?≫


晶は奈緒を抱きしめた。


晶≪ごめんな。俺のせいで…。≫


奈緒≪ごめんね。指輪置いてっちゃって…。

さすがに四人は怖くて…。

ほら!式始まっちゃうよ!!

行こ!!!≫


晶≪奈緒…≫




無事卒業式は終わった。




晶≪心配だけど、

奈緒が強い子でよかった…

それでも俺心配で…

4月からちゃんと仕事できるかな…≫


奈緒≪私婚約者だよ?晶から離れないし

どこにもいかない。

自分は自分で守るから。ね?≫


晶≪あと…俺変わろうと思ってたのに…

余裕なくて人殴っちゃった…

ごめん…≫


奈緒≪守ろうとしてくれたんだよね?

それならしょうがないよ!!≫





4月になり、

晶はスーツ姿で仕事へ。

奈緒と彩香は2年に上がり、同じクラス。



たまに四人で遊んだり、

いつもと変わらず仲良し。




彩香≪ねぇ!今日ひるまでじゃん?

晶と旬仕事場一緒じゃん?

見に行かない??≫


奈緒≪行く!行きたい!!≫


学校が終わりビルの前のカフェで見ていた。


すると…

晶≪明日香さんやめてくださいよ~≫

明日香≪晶ったら照れちゃって~≫



彩香≪ねぇ?奈緒…。あれ、だれ?≫


奈緒≪…。≫


彩香≪奈緒…。≫


奈緒≪え!ごめん。ぼーっとしちゃってた≫


話題を変え二人で話し込んでいると


友美≪旬彼女どんな人なの~?≫

旬≪可愛いっすよ!≫

友美≪仲いいんだ~≫

旬≪あいつ以外無理っす!≫

友美が旬の頬にきすした

友美≪私じゃダメ?≫

旬≪…≫


奈緒≪ねぇ、私達…大丈夫かな…。≫


彩香≪ここに呼ぶ?≫


奈緒≪ううん。なんか怖いから

今日はここに来なかったことにしよ?≫


彩香≪帰ろっか…。≫


奈緒≪そうしよ…。≫


二人が帰ろうとすると


目の前には四人組。


晶≪奈緒…。≫

旬≪あーちゃん≫

友美≪お友だち?≫

明日香≪かわいいね!≫

奈緒≪はい!カップルですか?いいですね!私達婚約者に裏切られて≫

友美≪えーひどい!私達なんてまだ付き合ってないけどらぶらぶだよ!頑張りなよ!≫


彩香≪奈緒クラブいこー≫


奈緒≪失礼します≫


晶・旬≪ちょまてや!!≫


手を捕まれたが

奈緒と彩香は泣いていた


そっと手を離された。



連絡も来なかった。

次の日蓮が話しかけてきた。

蓮≪彩香、奈緒大丈夫か?

昨日晶も旬が俺に話してきた。あれは…≫


彩香≪もういいよ。なにも話さないで。≫

奈緒≪時間が経てば忘れれるから。≫


蓮≪そういうならわかった。

これから遊ぶの俺も混ぜてよ!≫


そういって蓮はいろんな所に

連れていってくれた。

蓮≪彩香も奈緒も。笑顔が一番だよ。≫

奈緒≪蓮のお陰でこの1年半楽しかった。≫

彩香≪今日はもう私達が卒業だよ~?≫

奈緒≪早い。早すぎる。≫

蓮≪彩香と奈緒は?大学?≫

彩香と奈緒は二人で彩香の母の会社へ

就職が決まっていた。

彩香≪うちのママの会社で二人で働くよ!≫

蓮≪本当仲いいな!

よし!そろそろ行くか!≫

彩香・奈緒≪蓮!辛いときそばにいてくれてありがとう!私らの親友として

大人になっても仲良くしてね?≫

彩香≪え?泣かないでよ!≫

蓮≪泣いてねーよ!よろしくな!≫


式が始まり入場し、自分の席についた奈緒。


奈緒≪なんで…なんでいるのよ…≫

そこには大きな花束を持った晶。

隣には旬がいた。

奈緒は彩香の方を見ると目が合い

涙が出ていた。


卒業証書を貰うため

好調になまえをよばれた。

校長≪市橋 奈緒≫

晶≪ちょっと待ったー≫


≪え!晶さんじゃん!≫

≪花束もってるよ?≫

≪かっこいいー≫

≪絵になるねー≫


体育館がざわついていた。


晶≪僕の婚約者の市橋奈緒さん

僕はこの日をずっと待っていました。

この1年半連絡したくても別れを切り出されるのが怖く連絡できませんでした。

でも、僕の気持ちは変わりません。

僕と結婚してください。≫


奈緒≪遅いんだよ…ばか…≫


奈緒は花束を受け取った。


晶≪指輪…つけててくれたんだね≫


奈緒≪当たり前じゃん…≫


晶≪でも、今日からはこっちを…

つけさせてね≫


奈緒≪わたしがここまでこれたのは

彩香と蓮のおかげなの。≫


晶≪彩香!蓮!ありがとうございました≫


そういって頭を下げた。


奈緒≪しょ!!頭あげて?≫


晶≪全部君のために。で、

俺変われたんだ。

頭下げるのも俺は恥もない。≫


奈緒≪長瀬 晶!≫


晶≪は、はい≫


奈緒≪市橋奈緒は、

貴方の妻になります!≫


晶≪なおー!だいすき!!≫


≪おめでとー!≫

とたくさんの声が聞こえた。

奈緒≪あ…ここ学校だった…≫


晶≪俺も忘れてた…≫


奈緒≪晶?黒髪似合ってるよ≫


晶≪奈緒のお母さんが来るかもって

思って染めた≫


奈緒の耳元で晶はささやいた。














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