第21話

「ダーリンもきっと…… コンクリートで固められて東京湾に沈められちゃうわ……」

「え……😱💦💦💦」東京湾に……


「もう……二度と陽の目を見ない暗黒の世界を彷徨さまよう事になるのねェ……」

 哀しそうな目で僕を見つめた。

 

「ちょッ、ちょっと待って… ラブリさん」

 

「ン…、何……❓❓ ダーリン。

 ラブリッて、呼び捨てで良いわ✨💕」


「え、あの、ラ、ラブリ…… 僕、ラブリの事、ずっと大切にするから…… 

 パパに言いつけるのはめてくれないかなァ~ー……」

 

「マジで……、ずっと優しくしてくれるゥ」

 パッと明るくなった。


「う、うん…… 頼むよ。ラ、ラブリィ~」

 恥も外聞もなく僕は彼女の足許あしもとにすがり付いた。


 あァ~ーー😆🎶✨💕💕


 なんて、スベスベして触り心地が良い太腿なんだろう。ずっとこのまま頬ずりしていたい。


 取り敢えず当分はラブリと仲良くしておこう。


 僕だって、二十歳このトシでコンクリート詰めにされて、暗い東京湾うみの底へ沈められたくはない。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る