働きたくないので街買いました。

TAIGA

プロローグ 唐突に始まる物語

芝生はいい。最高だ。

見上げるとそこには

空があって雲があって。

そして........

水が降ってくるのでした。


バチャァァァ


「ぬぉぉぉぉぉ!!!なんで!?

ねぇ!なんで!?おかしくねぇっ!?

いい感じだったのになんで水!?

俺のセンチメンタル返して!!」

「水かけたら還るかなって。土に。」

「還るかっ!還ってたまるかっ!!

大体、人が気持ちよく寝てるのになんで水かけんの?

馬鹿なの!?鬼なの!?畑のおばさんなのっ!? 」

「庭に良い肥料があったから...つい...」

「つい...じゃねぇよっ!可愛くねぇよ!てか、だれが肥料じゃっ!!」

「引きこもりタニシがこの世の為に出来ることは...たったひとつ。

さぁ、大人しく土に還れぇぇぇいっ!!」

これは強烈なボディブローだァァ

「ふぅっっ!」

「ふあっっっ....ぁぁぁ....ファイト..一発....うっ..」

「ふっ...こっちの方が早かったか」

こうして引きこもりタニシ、もとい萩塚汰士(はぎつか たいし)は姉 瑠未(るみ)の鉄拳で土に還り、街の養分となりましたとさ。

めでたしめでたし。






あれ?なんかおかしくね?

俺、死んでないよ?ねぇ、死んでないよぉ?

めっちゃ腹痛いけど、ちゃんと生きてますよぉ。



これが俺の日常なのである。

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