無題
翠幽月
霧、ネオン、僕
霧になんて、なりたくなかったんだ
電話口の無礼な奴の一言にも、傷ついて
何気ない一言も気になって
やってらんないよ、そんなんじゃって言われて
うん、そうだね、なんて言って
一人、浴槽で泣いている
悲しみがネオンになって、虚しくなるんだよ
髪は金髪にしたいし
ピアスもしたい
ネイルだって、思い切り派手にしたい
強がらずに泣きたいし
誰かに愛して欲しいって、言いたいし
気に入らなかったら、うざいって言いたい
広告の、LINEの着信音が、何もかもがうるさい
自分を愛してという言葉嫌い
僕は霧、すべてがすり抜けていく
無題 翠幽月 @long-sleep
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます