俳句10句 秋・冬

 白鳥の汽笛にて知る冬近し

 

 雪かきに並ぶスコップ店先に

 

 黄の落葉赤の落葉が散り散りと


 北風に負けるものかと多年草

 

 フェンスにて枯れた蔓草つるくさ垂れ下がり


 猫じゃらし色褪せてなお立ち続け


 木枯らしに耐えかね上着を取り替える


 灯油缶ストーブの時期店で待つ


 田の隅に枯葉の積もる澄んだ朝


 柿の葉はすでに残らず実は落ちず

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