情けは人の

勝利だギューちゃん

第1話

ある日、ドライブをしていた。


ミュージックをかけていた。

とても、楽しい。


たまには、ひとりでドライブもいいものだ。


相手?

いない!


すると・・・


「助けて下さい。だれか、助けて下さい」


見ていると、若い男性が女性を抱えている。

女性は、意識を失っている。

事故にあったのか、血まみれだった。


「しゃあない。助けてやるか」

僕は、気まぐれをおこした。


「どうかしました?」

声をかけた。

男性は、「彼女が事故に遭い、怪我をしたんです」


とても深刻。

どうやら本当のようだ。


「じゃあ、乗って下さい。病院に運びます」

僕は、その男の人と一緒に、女性を車の後部座席に乗せた。


「この近くに、病院がありますので、そこに運びます」

僕は声をかけた。


「10分程で着きますので、もう大丈夫です」


男性は女性を励ましていた。


病院に付くと、僕は受付の人に事情を説明した。

すぐに医師と看護師が来て、女性をタンカに乗せて、運んで行った。


長居は無用。


僕は、その場を立ち去った。


女性は助かったようだ。

男性とふたりで、僕を探していたようだが、当たり前の事なので、無視をした。


いつか、忘れてしまうが、それでいい。

与えた恩は、忘れるべきなのだ。


それから、10年後。


僕は、交通事故にあい入院した。

輸血が必要になったが、血が足りなかった。


稀に見る血液型なのだ。


しかし、ある夫婦が血を提供してくれた。

そのおかげで、僕は助かる事が出来た。


ありがたい。


会って、恩返しをしないとな・・・


医師や看護師に、その夫婦の事を尋ねたが、答えててくれなかった。

匿名を条件に、提供してくれたようだ。


受けた恩は忘れては行けない。

いつか、恩返しをしたい。


でも、どこのだれだろう?

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情けは人の 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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