「何を騒いでいるのです?」






「こ、これは姫様…この者が姫様にお会いしたいと言うのですが…」






「はい、分かりました通して下さい。」






「は、かしこまりました。」






姫の間に通された剣士、お姫様の前で膝まつき言いました。




「姫様…私にはプレゼントするものがありません…


ですが、姫様が望むなら、この世を漆黒に変えて見せましょう。」








今まで、お姫様の前に現れた王子たちは、


金や物、自身の権力をプレゼントすると言った者しかおらず、この剣士の様に貴女の為なら世界を変えて見せるなど、到底できない事を言われたのが心に響きました。






「あら、まー…本当に私の為に世界を変えてしまうのですか?」








「はい、姫様が望むなら。」






これが、ロマンチックと言うことなのかと?


これが、本当に恋をしてる人が言うことなのではないのかと?






お姫様は感じました。






「分かりました、是非お願いいたします。」






お姫様は、ロマンチックな剣士に返事をしたのでした。

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