透明なるフィロソフィー

散花

スイリ・フィロソフィー

特に意味合いの無い。

私が話す言葉。記す文字。行動した結果。

世界を変えない限りこの先は重石にて祀られるだけ。その石さえただの石だ。川で水切りにされる小石同様。その行方など一歩歩けば忘れ去られる。


そんなモノになってしまった運命を否定しようが、呪おうが、祝福しようが、終わらせようが、関係の無い。


本能と感情は違え、後者で動くモノは阿呆らしい。阿保だと解って動くのは本能なのか。馬鹿らしい。



例えば通勤時間のバスの中。他人が老人に優しさを働こう。四角い空間に存在しうるモノ、その行ないを見ていたモノはほくそ笑みたくなるのだろう。

例えば種族が違える感動すとーりー。悲しいと云う同情、あたかも自身のように込み上げてくるものがあるのだろう。


一言。アキれる。それだけだ。


嗚呼、いつかは私も同情され、其奴らからは弔いされたかのようになるとしたならいたたまれない。同情しよう。可哀想に。

実際その様な妄想しかない。勇気などない。だがこの同情の先にゆけるモノがいれば私は救われるのかもしれない。報われるのかもしれない。


そんな期待すら、馬鹿馬鹿しい。

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