紅涙の機械戦乙女(マシンヴァルキリー)
玖城和希
プロローグ
プロローグ
G.Z.(Great Zeus)1490年
かつて戦争があった……。
フィールランド連合王国とアルスティン王国の間に3年にも渡る大きな戦争が……。
戦争はお互い決定打がないまま、こう着状態になると思われていたがフィールランド連合王国による新兵器完全自立型人型機械兵士「ヒューマノイドブレード」の登場により戦況は一変。
首都目前まで前線を後退させ、敗北を悟ったアルスティン王国側の和平交渉により戦争は終結を見せた。
G.Z.1493年12月24日
この日、大量の雪が降る中、アルスティン王都内で和平合意は結ばれ遂に3年にも渡る王国間戦争は終結を迎えた…。
そして月日は流れ……
G.Z.1513年
フィールランド連合王国とアルスティン共和国の間に不穏な空気が流れ始めようとしていた…。
「司令、やはり諜報部の報告通り目当てのモノはフィールランドの例の場所にあるようです」
「そうか……フィールランドの奴らはオリュンポス条約など守る気はないらしいな」
「しかし良いのですか?この事が公になれば…」
「構わんさ、それに義は我らにある…。さぁ壊そうじゃないか。この欺瞞に満ちた醜い平和を」
「はっ!」
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