7. おやすみなさい 2篇
-2020.04.27-
28時20分。
私はヘッドフォンを外し、スマホの画面を下に向けた。
電気を消した。
目を閉じた。
鳥の鳴く声がした。
暗がりに慣れた目で空を見た。
空は少しだけ明るかった。
今日の日の出は4時45分。
なるほど薄明か。
もう朝か。
それでは、おやすみなさい。
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-2020.05.30-
眠れない深夜。
高度13kmの雲をすり抜け、はくちょう座が天の川に沿って飛んでいく。
やがて薄明になればどこかに消え、どこに行っていたのかわからないが雀と烏の声が聞こえてくる。
山際は青く、緑、白、黄色、オレンジ、やがて朝の色へ。淡い色に染まった空が私を眠りに誘ってくれる。
おやすみなさい。
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