環魂葬裁

魂は際限なく生成する

契りの種たち

驕りの花たち

偽りの雨たち


魂はため息まじりに生成する

邂逅かいこうする緑

自傷する赤

蔓延する青


全ては下らないほど規律正しく

堕落した改革の連続

命短し、唯一の幸福

醜悪な呼吸音は百年も続くべきじゃない


闘わなければならないのだと

誰がそう決めたのだろう

抗わなければならないのだと

誰がそう信じたのだろう

この世に二人もいらないというのに

たった独りの歴史であれば

あらゆる不幸に価値は無くなるのに


どうして貴方は尚も、

延命させようとする


闘←→そう

抗←→葬

御百度参りの

→開花→改心→階梯→酩酊→諦観→未完→

何度目の幕引きで

みんな一つのえにしになるの


全てはいやらしいほど戒律清く

堕落した磊落らいらくの延長

命短し、最上の祝福

醜穢しゅうわいな脈拍は一刻も早く絶やすべきだった


魂は際限なく宣誓する

明日に種を蒔き

今日の花を愛し

昨日の雨を唄え


魂はため息まじりに宣誓する

緑を歩き

赤を避け

青と生きろ


魂は答えに辿り着けない

貴方と私の間にしか

その名は芽生えないのだから

魂は恙無つつがなく、そして潰える事もなく

児戯の葬祭は未だ果て無く。

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