レザレクション
美作為朝
T-0004:27:06:58:27
バグス星人のドローンが簡易スクリプトに従って地球から母船団へ向けて連絡用ロケットを打ち上げた。
ブースターはバグス星から地球に無理やり植樹された大樹、ガロワンの木。
自身がまさに薪となり燃え尽きロケット本体より分離される。
場所はカリフォルニア州リーバイス・スタジアム。
リーバイス・スタジアムは避難所に使われており、観客席では幾人も磔にされた姿勢のまま業火に包まれ燃え上がっていた。
勝利の狼煙が遠く恒星の彼方まで見えるように上がったのだ。
丁度、夕日がアメリカ西海岸、落ちたゴールデンゲート・ブリッジの片割れの向こうに同じように落ちようとしていた。
この地球で人類は滅亡した。
多くの動植物と同じようにバグス星人の攻撃によって滅びた。
しかし機械と情報群はわずかに生きていた。
ほんのわずかに。
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