歌う惑星

demekin

第1話

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 砂嵐が収まると、地平線まで続く砂丘地帯が見えてきた。それと同時に、砂嵐とともに聞こえていた歌も聞こえなくなり、静寂がこの世界を包む。

薄い菫色の空の下に広がる赤茶色の砂丘の群れと、所々に顔を出す大きな黒い岩の世界……。生命の気配は、今のところ見られない。荒涼とした景色の中で、その若い女はじっと砂嵐が止むのを待っていた。猛烈な風を防いてくれるものが何も無い中で、女は二つ並んだ岩の隙間がトンネル状になっている中に入り、嵐を防いでいたのだ。

そこは砂嵐を防ぐには十分ではなく、女の着ている青いプロテクトスーツは砂と風にかなり打ち付けられてしまったが、外にいるよりはましだった。外に出ていたら、多分吹き飛ばされていただろう。まぁそれでも、頑丈なプロテクトスーツが身体をしっかりと守ってくれているだろうが。砂嵐が収まると、女は岩の隙間のトンネルを抜け出し、自分の仕事に戻った。それにしても、なんて星なのだろう。岩のトンネルを出た女は、改めて自分が立っている惑星の大地を見渡し、ヘルメットの中で大きく深呼吸をした。

砂と岩しか無い、寒々とした風景……生命の気配は、今のところ見られない。大気はあるが人間の呼吸に適さず、気温も氷点下二十度以上にはならない荒涼とした惑星。女は、その惑星に生命を探していた。姿が見えなくても、きっとどこかにいるはず。ここ数日この惑星で生命を探していた女は、そう確信していた。

姿が見えなくても、この惑星独特の強い風に乗って聞こえて来る歌が、生命の存在を感じさせていた。

そう、あれは歌に違いない。風に乗って聞こえて来る、何者かの歌声だ。早く歌の主を探さないと……。女は耳を澄まし、歌を聞こうとする。歌の主の居所を探ろうとして。しかし風一つ吹かない今は、歌はどこからも聞こえない。その代わりに、耳元から相棒の声が聞こえて来た。

「クレイス、三十分後にまた嵐が来るぞ、早くシャトルに戻った方がいい」

右耳に着けているイヤーカフのマイクから聞こえる男の声は、次の嵐への注意を促していた。

「解った、すぐ戻る」

男の声に答えると、クレイスと呼ばれた女はすぐに帰りの準備を始めた。今まで隠れていた岩から離れると左手首に巻いていたコントローラーを右手の指で軽く叩いて操作し、空を見上げる。するとすぐにコントローラーを使って呼び出したものが姿を現し、クレイスの前に降りて来た。

初めは小さな点に見えていたそれは、下に降りて行くにつれて空中を飛ぶ乗り物の姿へと変わり、クレイスが隠れていた岩の上に着陸した。三角形の翼の上に、座席を付けた様な形をしたクレイスの超小型飛行艇、フローター……砂嵐を避ける為に、クレイスが砂嵐の届かない上空に止めておいたものだ。愛機がしっかりと着陸したのを確認するとクレイスは、岩の上に駆け上ってフローターに乗り込み座席のコントロールパネルに触り、フローターを再び中に浮かせた。

「さぁ、帰ろう」

さらにクレイスがコントロールパネルを操作すると、フローターは砂の中の岩を後にし、砂丘地帯の上空を滑る様に飛んで行った。

この惑星に、本当に生命がいるのだろうか?

眼下を流れる砂丘の景色を見ながら、クレイスは少し不安になる。この荒涼した景色ばかりで、ひっきりなしに嵐が来るこの惑星で、生きていける物はいるのだろうか。確かに、生き物のいる気配は見つかっていた。この惑星キンナラの嵐の音の中に、歌のように旋律を刻む音が確認されたのだ。   

 キンナラが発見なされた五年前から、その上空で惑星表面を探査していた小型惑星探査機によって発見されたその音は、探査機を送り込んだ組織、惑星探査機構の研究者グループによって徹底的に分析された。 そしてさらに複数の学者達の元に送られて徹底的に分析されて出された結論は、生物の声に近いものとの事だった。だが肝心の生き物の姿は見付からず、キンナラは開発予定惑星のリストに入れないままだった。生命の存在の有無が明らかになるまで、惑星開発が可能と判断する訳にはいかず、その存在を公にすることは出来ない。そこで他の生命体の意識を感じる力、感応力(エンパシー)を持つ惑星開発機構の惑星探査員、クレイス・グレイの出番となったのだった。

惑星開発機構探査部からの指令を受けたクレイスは、科学者や様々な分野の専門家かから構成された惑星探査チームと共に星間飛行船でこの惑星、キンナラがある恒星系にやってきて、探査用シャトルでキンナラの大地に、相棒のシャトルパイロット、セティと共に降り立ったのだ。それから地球時間で三十時間余りをこの惑星の生物の探査を続けたものの、生き物の姿を見る事は無かった。

動くものはただ風に飛ばされる砂ばかり、しかしクレイスは諦めてはいない。宇宙には、とんでもない姿をした生命体がいるのだから。かつてクレイスは、険しい山脈が広がる惑星で、身体が気体で出来た生命に出会った事があった。あのような想像を超えた生命体が、この惑星の何処かに潜んでいるだろうか? しかしフローターの上から荒涼とした景色をいくら目を凝らし見ていても、生き物どころか動く物一つ見掛けない。そうこうしているうちに、景色は赤茶色の砂丘地帯から一見すると海か湖のように見える、一面白い砂に覆われた真っ平らな平原へと移っていく。

もしかしたらこの砂の中に、生き物が潜んでいるのかも。そんな想像力を働かせながらクレイスは白い砂の平原を見詰めてみたが、砂には生き物が出入りする時に出来る穴も生き物が砂の上を通った後も見付けられなかった。

「おい、クレイス! 嵐が前方五キロメートルにまでせまっているぞ」

探査シャトルからの通信やヘルメットで遮断されている外部の音を確実に伝える機能のあるイヤーカフからセティの注意を促す声が聞こえ、クレイスは視線を足元から空へと向ける。確かにフローターが進む先には、黒い雲が迫っている。急がなくては。クレイスはフローターの速度を速め、クレイスが被っているヘルメットのカメラを通し、クレイスと同じ景色を見ているセティの待つ探査シャトルへと急いだ。

ここで嵐に巻き込まれると、身を隠す場所が無い。早くシャトルに戻らないと……。暫くフローターで飛んでいると、黒い雲の上に光が点滅しているのが見えて来た。クレイスを惑星探査船イオストルからこの惑星まで運んでくれた、探査シャトルの光だ。クレイスの居場所を確認して、わざわざやって来てくれたのだ。

あぁ、よかった。

クレイスは安堵の吐息をつくと、フローターを上昇させ、点滅する光に向かって飛んで行く。黒雲がすごい速さで空を覆い尽くそうとしている。おそらく十五分もたたないうちに、ここいらは嵐の真っただ中になってしまうだろう。光に向かって進むクレイスの目に、雲に霞むシャトルの機体が見えてくる。クレイスはフローターの速度を速めてシャトルに接近し、シャトルのハッチが開くと同時に、フローターもろともシャトルの中へとはいっていく。そしてクレイスを収容した探査シャトルは、砂の平原を抜けると大きな岩山の崖の上に着率した。


 クレイスを乗せたフローターがシャトルの格納庫に納まると、クレイスはフローターから降りるといつものように格納庫の天井でランプが点滅している間、フローターの傍に立っていた。シャトルの格納庫にはセンサーが取り付けられていて、未知の惑星の地上に降りた惑星探査員に微生物などか付いていないかを調べていた。

「異常ナシ」

ランプの点滅が止まると、機械の渇いた声がクレイスに以上が無い事を知らせ、数十秒ほどオレンジ色の光が格納庫を照らした。念のための殺菌が行われたのだ。

「コレデ全テノ処置ガ終リマシタ。自由ニシテモヨロシイデス」

コンピューターの声が全ての処置が終った事を知らせるとクレイスはヘルメットとプロテクトスーツを脱いでフライトジャケットだけになり、プロテクトスーツ一式を収納スペースにおさめた。そして格納庫を出て短い通路を通り抜けると、シャトルのキャビンに入った。

「おかえり」

キャビンのフライトデッキに入るとシャトルパイロットのセティが、パイロット席横の窓の前に立って出迎えてくれた。背が高く銀色の髪とアイスブルーの瞳を持つアンドロイドのセティは、どうやらクレイスが這ってくるまで、窓の外を見ていたようだ。

「ただいま。はい、これ」

クレイスはセティに近寄り声を掛けると、手首に巻いていたリストバンドを外してセティに手渡し、セティはリストバンドをパイロット席の左側にあるコンピューターのスキャナーに近付けた。

「異常なし……人体に影響するものはなかったようだ」

スキャナーのランプが安全を示す青い光で点灯したのを確かめると、セティはリストバンドをスキャナーから離し、スキャナーの下の収納口に入れた。これは格納庫でのスキャンに漏れた危険物質や未知の物質が無いかを確かめる為に、シャトルに戻るといつもする儀式だ。

危険物質のセンサーであるリストバンドに触れられるのは惑星探査員のクレイスとアンドロイドであるセティだけで(生身の人間は触れられない)、もしスキャナーが異常を示すとシャトルはただちに上空の母船である惑星探査船に戻り、非常事態の措置が取られる手筈になっていた。こうしてクレイスとシャトルの安全確認をしたセティは、顔を窓に向け、砂嵐に覆われた窓の外に目をやる。クレイスも惑星探査員(フラネットプローブ)専用の座席に座り、窓の外に目をやる。しかし窓の外は打ち付けてくる砂ばかり。後はクレイス自身の影が強化ガラスに映るだけだ。

小麦色の肌に金色がかった茶色の瞳。そして生まれつきオレンジ色を髪の毛は、肩のあたりで切りそろえている。この髪の毛の色は、遺伝子操作によって作られたものだ。

「やれやれ……完全に嵐になったな。君が砂まみれになる前に帰って来こられ良かったよ」

クレイスがガラスに映る自分の影を目にしていると、何時に間にかセティが近寄って来て、クレイスに声を掛けてきた。

「ありがとう。お蔭様でプロテクトスーツに入り込んだ砂を取り除く手間は省けたわ」

「あぁ、間一髪だったな」

クレイスとセティは暫く窓の外の砂嵐をみながら話し合う。仕事の後の寛いだ時間だったが、長くは続かないらしい。

「あぁ、そうだ。探査船のゼノビア船長から連絡があったよ。」

「えっ、今頃何かしら」

セティの報告に少し驚いたようなふりをしたクレイスだが、惑星探査船の船長が何を伝えて来たかは、大方想像がついていた。

「探査期間が、三日後の午後七時までに短縮されたと言う事さ」

「あぁ、やっぱり」

クレイスが早く生命体を見付けられない為に、探査期間を削られてしまったのだ。しかしこの惑星に降り立って三十時間もしないのに探査期間を縮められるのは、厳しすぎる。

しかも頻繁に起こる砂嵐で、しょっちゅう探査を中断されているのだ。

「きっと開発部が運営評議会に文句を言ってきたのね。早く探査を打ち切って、開発の為の調査に移る様に……って」

「まっ、そう言う事だろう」

セティの言葉に、クレイスは大きく溜息をついた。クレイスが働く惑星開発機構は、宇宙にある惑星を調べ、その惑星が開発可能なら、惑星の開発プランを立て、惑星開発会社に仕事を委託する組織だ。クレイス達惑星探査員は、惑星開発機構の中で開発候補の惑星の探査を行う探査部に所属し、開発可能と思われる惑星を直接調べる仕事に就いている。

大勢のクルーが乗った惑星探査船で目的の惑星の上空まで来ると、探査用シャトル目的の惑星に降り立ち、頑丈なプロテクトスーツを着てその惑星の様々な情報を集めるのが惑星探査員の仕事だ。しかも惑星探査員が着るプロテクトスーツはそれ自体がコンピューター端末になっていて、活動中の惑星探査員の身体の変化やプロテクトスーツに触れる大気の成分の大気の分析結果などを記録しているのだった。 しかし惑星探査員は時として惑星開発に不利な情報も持ち帰り、結果的に惑星開発を断念させる事もしばしばあった。その為惑星開発を進める同じ惑星開発機構の開発部からは敬遠されていた。今回も開発部から圧力があったのだろう。

開発を始めた後でトラブルが無いようにするには、開発予定の惑星を十分探査する必要があるのに、困った事だ。だが宇宙のあちこちにあるスペースコロニーの住人達の多くが、惑星への移住を希望しているという現実もある。コロニー居住者には自然な環境への憧れがあるし、老朽化や人口過多といった問題を抱えたスペースコロニーも沢山あった。それにスペースコロニーや資源の少ない惑星に住む人々の為には、利用できる資源のある惑星などが必要だ。増え続ける惑星への移住希望者に対応する為、惑星開発機構はより多くの惑星開発を進める事を求められている。だが探査予定の惑星にいる生物をみすみす見逃すような失敗は、絶対に許されない。

「セティ、今からゼノビア船長と話しが出来ないかしら」

クレイスは座席から立つと、フライトデッキの通信装置に近寄りながらセティに問い掛ける。

「出来ると思うよ。まだ忙しくなっていないだろうから」

セティが答えるや否や、クレイスはコックピットの通信装置に手を伸ばし、惑星探査船の船長、ゼノビア・グレイを呼び出した。通信装置のタッチパネルを指で触り、惑星探査船の通信装置と繋ぐとゼノビア船長と直接話したいと告げると、通信装置の前に、銀髪の年嵩の女性の姿が現れ、話し始めた。

「どうしたの? クレイス」

眼の前にいるのは、通信装置のカメラが捉え、探査シャトルの通信装置が投影した船長の立体映像だ。

「探査期間についてお聞きしたい事があります」

クレイスはゼノビア船長の映像に向かい、問い掛ける。

「どういう理由で、探査期間が短縮されたのですか?  拒否できなかったのですか?」

「あぁ……やっぱり、そう聞いて来ると思ったわ」

クレイスの質問が終るや否や、ゼノビア船長の映像は溜息と同時に呟き、その後ゆっくりとクレイスに話し始めた。

「クレイス。私達は惑星開発の為に働いているのよ。早く開発可能な惑星を見付ける事が求められているの。自分の思い通りにはいかないのよ」

「でも、確かに生き物の声は聞こえているのですよ。ちゃんと声に主を探し出す為、本部には探査期間を縮めないように言ってください」

「でも、あれが本当に生物の声なのかは、まだ解っていない」

「だからあの声の正体をしっかりとしらべるんです。時間をかけて。もし開発予定の惑星にいる生物の存在を見落としたりしたら、惑星探査員の責任になるんですよ。探査期間を短縮した本部の責任じゃなくってね」

こんなやり取りが不毛なのは解っている。しかしそれでも探査船にいる船長と話す必要はあった。惑星探査船と探査用シャトルとの会話は全て記録されて惑星開発機構の本部に送られているのだ。当然、今のクレイスとゼノビア船長とのやり取りも記録され、本部に送られている。クレイスの不満を、現場を知らない本部の人間に伝えるのに、クレイスは船長との通信を利用したのだ。その事はゼノビア船長も知っているのだろう。クレイスの前の、とはいっても本人は惑星探査船にいる船長は自分の意見をまくし立てるクレイスに向かって微笑み掛け、こういったのだった。

「クレイス、貴方の気持ちは解るけど、今は早く生命体を発見するよう努力してほしいの。貴方の言う通りあの声が生き物の声なら、きっと声の主の見つかるはず。頼むわね。私はこれから探査部長への報告があるから。じゃあ、またね」

「はい、ゼノビア船長」

話し合いを終えてゼノビア船長の姿が消えるのを見届けると、クレイスは大きく溜息をつき、通信装置から離れた。正直言って、疲れていた。身体的にも、精神的にも。休息を摂りたくても、長い休息は取れないだろう。短い期間で、この惑星を探査しなければならないのだから。短くてもじっくりと身体を休める事が必要だろう。

「セティ、ミッドデッキで暫く休んだらまた探査に出るから、フローターの面倒を見て頂戴ね」

クレイスは通信装置から少し離れて立っているセティにフローターの点検を頼むとフライトデッキを出ようとした。

「これからまた探査に出るのかい。今日はもう遅いよ」

フライトデッキから睡眠スペースのあるミッドデッキに行こうとするクレイスに、セティが後ろから話し掛けてくる。

「セティ、地球時間だとそうだけど、この惑星の時間ではまだ一日の半分もたっていないのよ」

セティに子供に言うような言い方をされ、クレイスは立ち止まり、むっとしなからセティに反論する。

「解ったよ、時間が無いんだろ。でも無理はすんな。休息を取るのも大事だよ」

「心配してくれて、無有難う」

クレイスはセティとの会話をさっさと切り上げるとフライトデッキとミッドデッキを繋ぐ階段を下り、睡眠スペースに入るなりベッドに横たわった。セティの言う通り、緊張の続く惑星探査員の仕事には、休息も大事だ。少しの時間であっても、睡眠をとったほうが良い。しかし今は目が冴えて眠れない。少しでも寝ようとして目を閉じると、首にスカーフが巻いたままになっているのに気が付く。

「あぁ、もう……」

クレイスは上半身を起こすとスカーフを外して枕元に置き、ベッドの横に取り付けた小さなテーブルの上にあるポットからハーブティーをマグカップに入れ、飲み干すと再び横になる。

「これで眠れるかしら」

クレイスは目を瞑りハーブティーの効き目で眠くなるのを待った。しかし何時もなら一分もしないうちに眠くなるのに、今は少しも眠くならなかった。まるで何者かが眠るのを邪魔しているみたいだ。

「お願い。眠って……」

クレイスは自分自身に言い聞かす。だが一向に眠気は来ず、クレイスは無意識のうちに首にある傷跡を手で触れていた。子供時代の忌まわしい思い出と一緒に残ってしまった傷跡だ。クレイスは起き上がり、もう一度ハーブティーを飲もうとしてポットを手にする。その時、突然大きな声が聞こえた。甲高い、人の悲鳴にも似た声だ。

「誰……誰なの?」

クレイスはベッドから降りるとスカーフを再び首に巻き、睡眠スペースからミッドデッキに出ると、小さな窓から外を見る。

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