第2話
幹部の朝は早い。まず朝から仕事が山積みだからだ。
部下(馬鹿)からの報告書を読んで把握し、魔法少女から被害を受けたものの手当などをきっちりと手配し、仕事を割り振り、上司からのよくわからん命令(花を代わりに育てろという)もこなす。
朝4時におき、それらの業務をなんとか7時までに終わらせると一旦私は人間界に出向く。
普段の私は和服なのだが、この時だけはセーラー服を着て、赤い屋根の家の近くでスタンバイをする。
身だしなみを整え、腕時計に穴が開いてしまう程に時計を見つめる。
時計の針が7時45分に近づくにつれ、息が荒くなり体温が上昇するのを肌で感じた。
もう少しで彼女を見られる、その興奮のあまり何度か吐血をしてしまう。あとで片付けておかないと。
そして時計の針がとうとう45分を指すと、彼女は姿を見せた。
「ちっ遅刻する〜〜〜〜!!」
はい朝一番の遅刻する頂きましたーー!
彼女の名前は「白澤神奈」
私たちの敵である魔法少女のリーダーであり、私の推しである。
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