「救世の転生者」として生まれ変わった世界。その世界における「救世」のシステムに疑問を抱いた主人公は、「救世の英雄」として急速に成長しつつも、システムの欠陥に気づいて行く。その欠陥を補い、従来の救世では避けようがない破滅を避けるべく、主人公は対策を練っていく。何重にも積み重なった伏線を、終盤で一つ一つ回収し解き明かす構築は、まさに精緻。過激なタイトルに見合わず、主人公は泣けるほど純愛で健気。一人でも多くの人に読んで欲しい物語です。