第7話 ユリア先生
いつもの場所で殿下と作成会議を初める。
「ということで殿下、ユリア先生見つからない問題についてなにか解決策はありませんかね?」
「……めんどくさい」
あ、こいつ……小声で言ったって聞こえてるかんな!
「殿下?何度も申し上げてますが、
「……挟み撃ち作戦」
「それじゃあ最後に殿下と
「……ないな」
「ここはミモザ先生を頼るしかなさそうですね……」
ミモザ先生もお忙しいだろうし……最終手段だけどごめんなさい!!!使わせていただきます……
「……待て、俺の権力を使えば……」
「変な噂がたって終わりですよ、早くミモザ先生のところに行きましょう?」
「……あぁ」
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「あら、会えなかったのね……」
「そうなんです……」
「ミモザ先生なら図書館によくいるわよ?」
「「えっ?」」
「ユリア先生が……???」
「ええ、図書館でよく薬草関係の本を読まれているわよ?」
私達はほぼ毎日図書館にいるのに見た事がないんだけど……殿下も驚いてるし……
「まぁ、とりあえず行ってみましょうよ」
ミモザ先生の優しい笑みにはどこか余裕があるようなそんな感じにも見えた。
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「……いないな。」
やっぱり……私達、毎日ここを通ってるもの。
「あ、ユリア先生〜!!!」
「「え?」」
積まれていた本がゴソゴソと動き、中から人……ユリア先生……???が出てきた。
ホラー系の物語でよくありそうな展開ね……
しかもユリア先生は焦げ茶色のローブを着ているし……見つけられなくても仕方ないかもしれないわね。
「あぁ、ミモザ先生何か御用ですか……?」
「いえ、私ではなく……この子達が先生に相談したいことがあるみたいなんです。」
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「という事なのですが……」
「私はそんなものをかける人間ではないし……それに私の推しはレオン様ですので!」
「分かります!レオン様いいですよね!でも私はここだけは譲れません、ノア様ほどかっこいい殿方はいませんから!」
バチバチとユリア先生と目が合う。
お互いここだけは譲れないのだ。
ここは推しへの愛の勝負、負ける訳にはいかない!
「まぁまぁ2人とも、それより次の作者候補の目星はついてるのかしら?」
「可能性としては生徒になってくるんじゃないかと思っています。最近の流行りにいち早く乗っているので。庶民塔の可能性が高いと思います。貴族の暮らしも貴族棟の友達が何人かいれば解決しますから。」
「そうね、私達も調べてみるわ。」
「お二人ともありがとうございました。」
「……礼を言う」
やっぱりミモザ先生の先を見据えたような振る舞いが心の中にもやもやっと残ったままだった。
悪役令嬢(仮)は推しを拝みたい!!! 奏雨/みるく かふぇおれ @mirukukafyeore
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