第2話 私は悪役令嬢?


えっと……どうしてこうなった……???


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あれから丁度2ヶ月……


「お前!アリーナを虐めているそうじゃないか!」


私の婚約者とアリーナさんが抱き合っているのはどういう事なんでしょうか???


わたくしがいつどこで虐めたのか、お聞きしてもよろしいでしょうか?」


「アリィ、どんなことをされたんだ?」


「えっとぉ……無視されたり……?」


聞こえてるんですけど!!!無視されり?ってなんだよ!というかあんたと話したの3回くらいじゃん!


「無視されりしたそうだぞ!」


「……証拠はあるんですか?そもそもわたくしアリーナ様とお話する時はいつもわたくしの大事なお友達と一緒でしたから……ですよね?リナ様、レイラ様?」


「ええ、スカーレット様の言う通りですわ。」


「本当かアリィ?」


「……えぇ……確かに取り巻きの方々いらっしゃったような……」


「取り巻きですって!?!?わたくしの大切なお友達です!!!」


「……そんなのどちらだって変わらないだろう!!……もういいいくぞ!」


……あいつやっぱり馬鹿だ。食堂で騒ぎ立てて……


これは2巻、第3章、121ページ目からの悪役令嬢から可哀想な悪役令嬢の婚約者が勇気を出しかばってくれるシーン……

だがしかし、先ほど言ったように私は主人公もといアリーナ様を虐めていない!

婚約者に愛しさの欠片も感じていない!!!!

こんな状況で私がアリーナ様を虐める理由なんて微塵もないのだ!!!


でも……これで分かったことがある。

男性キャラがルックスしか似ていないということを!


あいつ、ガブリオは馬鹿でナルシストだし。

それに……私のお兄様と殿下と言ったら……


それよりも今日のこと早く伝えなくちゃ……


私は足早に教室へ向かった。

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