第9話順調な狩り

 さて、初日の獣道でまで行くか。


 昨日は二割程魔法袋の容量が増えてたから、この調子で魔力が増えれば、魔獣や魔竜を狩れるようになるかもしれない。


 歩く速度も昨日より速く成ってるし、日々の魔力鍛錬時間は最優先で確保しないといけないな。


 ふう、急いだのもあるけど、三時間強で獣道まで来れたよ。


 これで、往復二時間程度短縮出来たから、獲物を待ち伏せする時間を増やせる。


 さて、水筒に入れておいた鹿の血を撒いて、肉食獣を誘いますか。


 先ずは安全な木の上に移動しておこう。


 さて、獲物は何が来るかだけど。


 二日間の結果から言えば山犬の確立が高いが、出来ればもう少し大型で買取価格も高い狼を狙いたい。


 昨日のように、魔法袋に入りきれない一頭を担いで帰れば、儲けが多いだろう。


 う~ん1時間は経ったかな?


 十一時近いか?


 昨日、一昨日と順調すぎたかな。


 弁当を半分喰おう。


 ん?


 気配か?


 狼だ。


 しかもデカイ。


 大型種か?


 五十キログラム前後が4頭か!


 殺るか?


 見送るか?


 殺る!


 圧縮風魔法1つ。


 成功!

 2つ。


 殺った!


 3つ目。


 4つ目。


 よし!


 急いで回収。


 小さい狼から一頭二頭三頭目。


 魔法袋に入るか?


 入った。


 また二割程魔力は増強してる!


 四頭目は担いで、ダッシュで砦に帰る。




「お、大型の狼か。今日も魔法袋に入りきれなかったのか?」


「はい、運がよかったです。目付様、買取お願いします」


「よし、出せ」


「狼四頭です」


「うむ、今日もほとんど傷無。狼四頭合計二百四キログラムで四千八十銅貨だ、預り金でいいのか?」


「はい、預り金でお願いします」


「よし、現金預かり帳をだせ。今日の分を足して七千四百銅貨、通帳と元帳の金額は確認したか? なら拇印を押せ」


「はい、ありがとうございます」


 さて、時間があるな。


 晩飯の前に鍛錬するか?


 うん?


 アヤか?


 ・・・・・痛い!


 なんだ?


 胸が痛い。


 刺すように痛む!


 を、アヤが手を振ってくれてる。


 うわ胸が早鐘の様にドキドキするよ!


 手を振り返そう。


 て、なんで胸の痛みが強くなるんだ?


 まさか。


 こいつ。


 タケルの奴アヤが好きなのか?

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