第5話買取査定

「小人目付様、タケルです。買取お願いします」


「うむ、出せ」


「狸一頭と山犬六頭です」


「ほう、初日から幸先がいいな。傷もほとんど無い、毛皮の価値も最高品だ。狸は8・2kgの大物で1百六十四銅貨。山犬は六頭合計六十三・四kgで千二百六十八銅貨。合計で千四百三十二銅貨、現金で渡すか預り金にするか?」


「現金でお願いします」

大白銅貨一枚

小白銅貨四枚

大黄銅貨六枚

小黄銅貨二枚を受け取った。


「お姉さん、部屋をお願いします」


「大部屋三食付き二百銅貨、個室三食付き四百銅貨だよ」


「大部屋でお願いします」


「はい、これが食券の板よ。これを見せれば、晩飯・朝飯・弁当が貰えるは。明日弁当を受け取るときに返却して。追加で何か食べるならお金払って」


「はい、分かりました、ありがとうございます」


「おばさん、無事帰れました」


「お帰り、無事でよかった。成果はあったのかい?」


「はい、日当分は稼げました」


「大したもんだ。今日の定食は、猪と茸の生姜煮・味噌汁・山菜御浸しだよ。弁当の玄米握り飯、半分残しておいたかい? 追加ならお金かかるよ? 生き残りたいなら、必ず非常食は持って帰る癖つけた方がいいよ」


「はい、教えていただいた通り、こうして残しています」


「うん、いい心がけだ!」


「はい、では食べてきます」


「はいよ、しっかり休みな」

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