第29話株式会社設立

 姉ちゃんと大空輸作戦を成功させた次の日、日本と異世界の輸送作戦を円滑に進めるために、株式会社を設立することにした。大手の総合法律事務所とネット上の動画でやり取りすることで、顧問契約を結び会社の設立を進めてもらった。


法定費用:20万0300円

電子定款: 3万8500円

実印  :   8300円


弁護士顧問料:月額3980円


 同時に姉ちゃんに負担をかける事無く、ドローンによる輸送を円滑に進めるために、人材派遣会社を通じてドローンパイロットを募集する事はにした。だが俺が異世界に転移させられた場所は結構田舎なので、事務所や倉庫を賃貸契約することも契約の内だ。もちろん空輸する商品を購入するのも、在庫を管理するのも仕事となる。


1級ドローンパイロット:時給3500円

2級ドローンパイロット:時給2500円

3級ドローンパイロット:時給1500円

4級ドローンパイロット:時給 900円


 だがまあなんだ、3000万円もした、今は異世界で保管しているセミオーダードローンを壊されても困るので、実績はともかく実力を持つ者を雇いたい。38kg級の荷物をどうしても運んでもらいたい場合などは限られている、普段は2kg以内で済むように買い物を小分けにすればいいのだ。


 むしろ高額な交通費と日当を支払ってでも、メーカーの優秀なテストパイロットに任せた方がいいのかもしれない。緊急時に非合法な物を運ばせるのなら別だが、そんな事をしようとは夢にも思っていない。そこで試しにメーカーに問い合わせ、日程を調整してドローンのメンテナンスを兼ねて荷物の輸送を依頼してみた。


 ありがたいことに、事前に予約しておけばテストパイロットを派遣してくれることになった!


 依頼が認められると、今度は輸送する商品選びが問題だった。今直ぐ必要なものだどなかったのだが、日本に戻る方法が見つからない場合は、ローゼンミュラー領の奥地を開墾して騎士叙勲を受けると言う話が進んでいた。ただしローゼンミュラー領を通過するために、通行料として1割の商品を現物で渡すと言う約束が出来ている。


 そうなると木々を伐採して砦を築かなければならない、当然そのためには大工道具が必要不可欠なのだが、魔境に喰い込むように入り込んだ貧しいローゼンミュラー領に余分の道具などある訳もなく、ダンジョン都市まで行かなければ望む品質の商品などない。そこで以下の商品をドローンで運んでもらう事にした。


400mm電動チェーンソー:3・9kg×1万7270円×9=15万5430円

充電式インパクトドライバー:3.9kg×2万2730円×9=20万4570円

フロアスクリュー釘(400本×10巻・50mm):6kg×1万6200円×6=9万7200円

ドローンタイプB:79万9000円×2=159万8000円

3.44kg

飛行時間27分

最大速度94km

飛行距離1km

コントロール距離4km


 大工道具各種を、4往復の輸送の隙間に入れて異世界に送ってもらった。だが異世界から送る物は何もなく、今後は商品開発も考えようかな?

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