第40話 1人目

「じゃあ、次は俺らの教室だな。」


頷き教室を後にした。


辺りを見渡しながら歩き、最大限の警戒を払い、自分達の教室を覗くも誰もいない。


先生は帰ったと判断した。


友希はほんの少し、余裕が出てきた。


「なぁ、正木後は職員室だけだな。」


正木は一層気を引き締め、長い廊下を歩き職員室まで向かう。


「そうだな。」


職員室の前に着き、友希は戸に手をかけるが、正木はその手を掴み言った。


「何!おどかすなよ。」


「ここが1番いる可能性が高い、1番気をつけないと駄目だろう。」


「そ、そうだな悪りぃ。」


音を立てないように戸に顔を近づけ、耳を当て、音がしないか確認している。


見ている友希は成る程と、言った顔で見ている。


「音はしないな。」

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