第10話 1人目

「私立死別世獄高等学校」


名前を聞いて、気分が上昇した。


「え!内の学校と一緒じゃん。」


微笑みながら答えた。


「はい。何でも兄弟学校みたいです。


私も初めて聞いた時は、驚きました。」


里奈は少し霊子の過去に、興味を持った。


「霊子は前の学校の事は、覚えてるの?」


それに続いて、瑠璃と波も一同が霊子に視線が集まった。


苦笑いを、浮かべいた。


「いえ、全く覚えてないんです。」


「じゃあ、何で知ってるの?」


京子は小学生が無邪気に先生に質問するかのように、聞いた。


すると霊子は、クスっと笑い答えた。


「ここに来る前に、前の学校を見て回ったんです。


その時に名前も知りました。」


「そう、だったんだ。


じゃあ、前の学校の友達とかといた方が、記憶喪失も治しやすかったんじゃない?」


少し困惑して下を、俯むいていた。


「まぁ、そうなんですけど。」


不思議そうにしていた京子に、瑠璃は答えた。


「記憶喪失は、全ての事が分からない事が多いの、だから急に色んな事を急に思い出させると、身体に過度な負担を強いる事になるから、1つずつゆっくりと思い出した方が良いからだよ。」


京子は全ての事の、疑問が分かりスッキリした顔をしていた。


「へぇ、瑠璃詳しいね。」


「私のお母さん、看護師だから。」


「あ!それで。」


里奈は聞いて良いのかわからなかったが、聞いてみる事にした。


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