幕間:とあるフリージャーナリスト
Side:ジャーナリスト;ケイト・アンダーソン
私はたまたまた日本にいて今回の騒動をいち早く察知できた。
今この何の変哲もない町が世界の中心になっている。
三枝 ユキノ。
正直言うとパッとしない。
普通以下の社会的弱者が世界の流れを飲み込んでいる。
特に自称アンドロイドの少女、アイの登場でその流れはより一層加速した。
まだ一日も経過していないのに町中は大混乱。
まるで戦争でも起きたかのような騒ぎになっている。
大パニックと言って良い。
完全防護服の政府の人間が町の出入りをシャットアウトしつつし、住民の一次退避を呼びかけて居る。
この状況は無理もない。
ある日、町の中に突然事故を引き起こした原発が出現したような状況なのだから。
どんなマトモな先進国でもパニックになる。
そして現在進行形で――ある掲示板サイトが世界の最先端を突き進み、世界情勢のなにもかもを飲み込もうとしていた。
既に株価にも影響が出ている。
世界各国の日本大使館がパンク状態だと言う話も出ている。
そして日本政府の動向にも注目が集められている。
政府の今後の対応次第でさらにこの情勢は過激化するからだ。
それはそうとこの三枝 ユキノ氏の親族に対して取材や接触を試みようとする人間は山程出てくるだろう。
今後の動きが注目である。
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