悪魔との契約~地獄の皇帝フリートとマルクの物語~
天ノ川鋼
科学魔法都市《エターナル・シティ》
俺は
科学魔法都市…それは凄まじい科学力と魔法の力によって発展した都市である。
「もうここに置かない本ってありますか?」
「本かい?えぇと、待っててね。あったあった、これだこれ、何に使うんだい?」
「科学魔法都市の7不思議です」
「悪魔を召喚するやつかい?」
「そう」
「やめとけ、やめとけ嘘だろうし成功したら引き裂かれるぞ」
「大丈夫、引き裂かれそうになったら聖水をかけるから」
「そうかい、そうかい、好きにするといい、ワシは知らんからな」
古く埃を被った本を貰い秘密基地へと向かった。
よし必要な道具は揃った。古い本と自分の爪、自分の髪の毛、魔力を込めた石、そして自分の生き血。これを魔法陣の星の角に置いて遂に悪魔が召喚出来るはずだ。これで証明してやる。本当か嘘か。
「いでよ!古に伝わりし地獄の使者よ。我が身を引き換えにし表れよ!」
呪文を唱える。何もおきない。この不思議は嘘だったようだ。その瞬間…魔法陣から眩い光が輝きそしてそこには…人形でスタイルのいい悪魔と思われる者がそこにいた。
「貴様が俺を召喚した者か…俺の名はフリート、地獄の皇帝フリートだ。おっと…貴様は代価を持っていないようだな…ちなみにその星の角にある物は興味はない。物は必要としないからな。」
「僕を引き裂くのか?」
「代価の持たないお前は俺でなければ引き裂かれているぞ?」
「じゃ、なんで?」
「悪魔は未来を読める奴がいるのだ。それが俺だ。おっと、先に質問に答えるとしよう。まず俺達悪魔が好んでいる物は人間の悪感情だ。絶望、憎悪などの感情を好んでいる。一部例外はいるがな。何故引き裂かないのか、それは貴様の未来は面白いものだからな。なので貴様と契約を結ぼうと思う。」
「契約?」
「あぁ、契約の内容は簡単だ。」
淡々と話す悪魔フリートに何故だか恐怖を抱かなかった。
「内容としては俺は貴様の気が向くままに使える事だ。その代わり契約が終了・破棄した場合、貴様の命を頂く。それだけだ」
「…あぁ、分かった。契約しよう。俺の名前はマルクだ」
「分かった。では改めて、始めましてマルク。2つ言っておこう。俺は貴様に関する事についてはあまり口はださんがヒントになることは言おう。そして俺は呪いを使える。これで貴様は戦う事になる。無論俺もその戦いに加参しよう。」
「そうだ、マルクにこの言葉を上げるとしよう。『生きることは人生で一番難しい』だ。胸に刻んておくといい」
「分かったよ、今日からよろしくね」
「あぁ、こちらこそ」
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