興味と狂気
友達と花火大会に行った帰り、酔っ払ったオヤジを見た。
道路脇でヨダレをたらしながら、爆睡していた。ソイツの横には、ピーーーもあり、私まで吐きそうになった。不快極まりない。
たぶん、地元のヤンキーがやったのだろう。そのオヤジの背中には、いくつもの踏まれた足跡がついていた。良く見ると、顔にもアザがあり、口元には血が滲んでいる。
その姿を少し哀れに思った私は、屋台の射的で手に入れたウサギのぬいぐるみをその酔っ払いの横にそっと置いて、その場を去った。
次の日、その酔っ払いが少し気になっていた私は、散歩がてら見に行くと。まぁ、当然だけどそこには誰もおらず、ぬいぐるみだけが放置されていた。
「ねぇ、ウサギさん。あの酔っ払いは?」
『君の後ろにいるよ』
私は、自分のした行動を後悔した。
『さぁ、僕と一緒に行こう』
私は、悪魔のようなこの男に拉致された。そして、地獄の監禁生活がスタートする。
今も。
私の横には、ウサギのぬいぐるみを使い、私に話しかける男がいる。
誰かーーーーーーーーー早く助けて
完
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