横浜、カフェー、薔薇、黒猫。タイトルだけでもう引き寄せられ、あの辺りかな? と想像をふくらませ、思わず立ち寄りました。落ち着いた雰囲気のレトロで素敵なバー、そしてカクテル『雪国』。浴衣姿の子供と不思議な出会いをした謙一郎は、半信半疑でカフェーを訪れます。これまで蓋をしてきた想いを呼び覚まされ、過去へと思いを馳せる彼の心情、その後の行動とは——?約9,000文字の短編です。ちょっとした隙間時間にのぞいてみてはいかがでしょう。