第8話 『496』

「うゥ…ン……、ダイイング メッセージの『496』ッて、やっぱあずまッてホストと愛人の四月わたぬきミラが怪しいよねェ……」

 僕も今までの情報から推理してみた。



 彼等は共に動機もありアリバイも曖昧だ。

 二人で共謀したとも考えられる。



 さらに疑わしいのは、名前に『4』と言う数字を使ってある点だ。

 何かダイイングメッセージの『496』と関係があるのか。



「ええ、ショパンは……」

 運転しながらリオは助手席のショパンに訊いた。彼女の長く流麗な黒髪が風になびいた。香水だろうか甘くて良い匂いが漂ってくる。



 助手席のショパンはタブレットで何かを調べていた。

「……!!!」

 しかしまだ情報が少ないのだろう。

 顔を伏せたまま小さく首を振った。


 

 

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