第4話

「いやいや、リオさん❗ 落ち着いて❗❗

 『殺人事件』ッて、何の事件ですか……

 全然、話しが見えませんけど……」

 僕だって意味不明だ。


「いいわ❗ 今すぐ来て! 現場に着くまで説明するからァ~❗❗❗❗」

 勝手に話しを進め、リオは怪訝な表情のショパンと僕を引きずっていく。


「ちょ、ちょっと…、無茶言わないで下さい……」

 この美人警部補は他人の迷惑など一切、考えないのだろうか。


 彼女は駐車スペースに停めたオープンカーの助手席にショパンを座らせ、僕を後部座席に放り投げた。


「い、痛ッてェ……」僕だけ粗大ゴミのようなひどい扱いだ。

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