第15話 教育実習生

つおしは相変わらず

光にべったり。


少しの時間も、離れない。


なんだかんだ言いながらも、

光も、それを受け入れてる。


それでも、周りから見たら

つおしのべったり振りは異常。


事情が分からない人は

どうした?って感じ。



引きこもりたくなる、感情を

必死に押し殺し。

光の為に学校に来ている

つおしにとって

守ってくれる人から

離れるのは恐怖でしかなかった。


そんなある日

つおしの心の傷の深さを知る

事件が起こる


==========3年A組==============


先生「今日から新しく

教育実習生が入る

   仲良くしてやってくれ,」


由香「初めてまして、しばらく

   お世話にらなります。

   佐藤由香です。

   宜しくお願いします」


クラスメート

「やったぁ、先生女じゃん、」

「かわい♪」

「でも、つおしの方が可愛いなぁ

 先生ごめん!」


由香「えー、そんな可愛い子いるの?

   先生も会いたい♪」


クラスメート

「すげーよ。かなり美少女!!

 なぁ、光!」

「うちの、学校じゃ知らない人いないぜ」

「空き時間しょっちゅう

 うちのクラス来るから見てみー。」



全く興味のない光


光「ああ。」


由香「じゃあ、その子待ってようかしら。」


そして、

空き時間。


=======================


つ「ひかるおる?♪」


教室のドアからひょっこりはんの

つおし、


ひ「おるでぇ〜〜♪」


雪崩る光に


光に抱きつく、つおし。


つ「ひかるに、会いたかったぁ♪」


光の豹変ぶりといったら、

イケメンが台無し。


その2人に近づく影

由香先生!!


由香に気づく、つおし

身体を硬らせた

光は、つおしを抱いてる為

敏感にその様子に気づく


ひ「先生!!離れてくれん!!」


つおしは光にしがみつく。

震えている。

その様子は

チワワが怯える様子に近い 



大っきい目が更に大っきく

瞳はうるうる

長い睫毛が震え

ちっさい口を噛みしめている。



由香「確かに可愛い♪」


その、小動物の様な

つおしに手を伸ばす



つ「いやーーーーー、

  さわらんでぇ〜〜〜!!」



光を、弾き飛ばし

つおしは逃げていく。


ひ「近づくな言ったやろ!!!」


由香先生を睨み付ける。


慌てて、つおしを追いかける光。




…-…………!

クラス中が

何が起こった?

って感じ。




和と、真也

「あかんわ、大変や。」


呟いた。

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