第4話 メイドに躾と教育と愛!!
私は胡桃の事をどうしようか考えているのですが、
なかなか思いつきません。
メイドである胡桃の反抗的な態度を改めないと
いけないのも事実です。
どうすれば胡桃は私の言う事を聞いてくれて
反抗的じゃなくなるんでしょうね。
「胡桃はどうして反抗的になっているの?」
「香奈お嬢様の事が気に食わないのです」
「気に食わないってどういう事ですか?」
「そのままの意味ですけど………………」
「胡桃は私の言う事が聞けないって言う事でいいのよね?」
「早いお話そういう事になります」
「わかりました、胡桃」
「香奈お嬢様?」
私は心の底から怒りというか、イライラというか、胡桃の事を
どうにかしたいって思っているのです。
「胡桃!!」
「は、はい」
「ご令嬢である私にそういう態度を取るという事は
躾と教育と愛を!!」
「はぁっ、香奈お嬢様、馬鹿ですよね」
「なっ、馬鹿とは何ですか、馬鹿とは」
「馬鹿は馬鹿です」
「馬鹿って言う方が馬鹿なんです」
「馬鹿はカバで馬鹿は馬鹿なんです」
「カバって何ですか、よくわかりません」
「それでは、失礼させて頂きますね」
胡桃は勝手にお話を終わらせて私の目の前から何処かへ行こうと
しているのですけど、私はどうする事も出来ずに茫然としています。
結局、胡桃に躾と教育と愛でどうにかしたかったのはあるけれど、
私の力不足で何も出来ない事を知ると情けないです。
ご令嬢なのにメイド一人に何も出来ないというのは悲しいというか、
切ないというか、つらいって感じます。
正直言うと胡桃の事を気にかけるのは大好きって言う事も
あるのだけれど、そんな事を伝える事は出来ません。
しかし、そろそろ胡桃の事に対して真剣に考える時期なのは
事実なのでどうにかしようと思います。
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